2024年5月 4日(土) 12:15 JST

お仕事オシゴト!

あたしの十年後 ④

  「伝説の食堂のおねえさん」
    ~おばちゃんとは言わせないわよん♪~

(前回よりつづき)
ひとしきりぬいいとさんが喋ったあとは
なんてこたぁない会話で三人盛り上がる。

お客様 「 実はこうこうこうで、行き詰まっててね。
      こんな事ウッカリ人に話されへんし。」

ぬいいとさん 「 はぁはぁ、ほんまやなぁ。
          ありがちな話でなんてこたぁない
          事やねんけどね。
          でもプライドが許さないんでしょ? 」

クライアント 「 ようするに吐き出すとこがあれへんねんな? 」

ぬいいとさんの所にくるクライアントたちは
実のところ本当は「人間ウォッチング」なんて
二の次、って場合がほとんどかもしれない。
立場上あるいは性格上、本音が話せないひとが
抱え込んだものに耐え切れなくなったとき
あたしのもとにやってくる。
たまにフライングはあるが(そこが怖い?)
基本的には口は堅い。
地味な存在なのでマスコミが寄ってくることもない。

実は今回このように顔を突き合わせる事はめずらしい。
ぬいいとさんはじめ、みんな結構いそがしい。
ふだんはメールや掲示板、電話やチャットの
やりとりばかりだ。
そしてたまにこうして顔をあわせる。
あたしのことはHPでみなさん適当に人となりを
判断してくださっている様子。
ええかっこしいなのがたまにキズですが。

客「今度いっしょにダイビングでもいかがですか?」

ぬ「 うわぁ!この日に備えて体のメンテ
   怠らずにしてよかったわぁ。
   水着、新調しよかしら?」

ク「ぬいいとさん、スカイダイビングの事でっせ」

ぬ「ゲッ!百万円貰ってもお断りヤワ!おーこわ。」

そこへまたメールが。
今度は長年お世話になってるクライアントから。
この人のおかげで今のあたしがある。
地味だけどかっちょえぇあたしが。

  「 ぬいいとさん、頼ンまっせぇ。」

はいはぁい♪承知いたしましたよーん。

あ、さっきのお客様、今回の報酬は?
・・・あ、もう帰っちまいやがった!
手みやげだけかい!なめんなよぉ~~~!
時給×20時間分、会社に請求書まわしてやる!
え?時給いくらって?
 「時価」 ってとこで。(^_^)v

      (おしまい)

あたしの十年後 ③

  「伝説の食堂のおねえさん」
    ~おばちゃんとは言わせないわよん♪~

(前回よりつづき)
 「昨日はどぉもぉ~~~。」
ごひいきクライアントと昨日の大事な方(お客様)が
てみやげ提げてやってきた。

必死で片づけたんだけど
ビミョーに片付かないお茶の間で
ぬいいとさんご自慢のおはぎと
てみやげのお菓子、お好みのお飲物を前に
  「 本題突入。」

といっても何を話し合うでもない。
ぬいいとさんが一方的に思った事を口走る。

「 あの上司は結構気ィちっちゃいなぁ。
  あそこの部署にこの子は合わんかも?
  でもこっちなんてどう? 」
「 あの子の食べっぷりは気に入ったわ 。惚れたドキドキ大
「 あ、あいつはアカン!食堂のおばちゃん馬鹿にしとる。怒り

ぬいいとさんの本当のお仕事
 「人間ウォッチング」

「食」を通してその人と成りを判断する。
表向きの面接や試験ではなかなか出てこない
「素」の部分が知りたいという方が
ぬいいとさんの元にやってくる。

でもあくまで思ったことを口にするだけで
人事権はぬいいとさんにはない。
最終決定は会社のヒトに任せる。
でも、依頼してくる方はわかっている。
「ようするにぬいいとさん好みの人間がOK人物だ」と。

ただ難点は、なかなか人間にダメ出ししなくて
結局選択範囲が縮まらないトコなんだけど。
でも思いのまま語るその中に答がいっぱいある。
その答えはぬいいとさんと同種のアンテナを
持った人物にしかわからない。
右脳も左脳も一生懸命使おうと努力する人。
最終的には自分で答えを見出せる人。
だから口コミだけでこのアンテナを持った方が
ぬいいとさんの元にきてくださる。

何度もいうがこれはメンツがわれると
成り立たない仕事である。
身なりがちっちゃくて地味なのも
彼女にとっては好都合。
もちろん極限られた人しか彼女の正体は知らない。

ひとしきりぬいいとさんが喋ったあとは
なんてこたぁない会話で三人盛り上がる。

(三日で終わるつもりが四日目へつづく。)

あたしの十年後 ②

  「伝説の食堂のおねえさん」
    ~おばちゃんとは言わせないわよん♪~

(前回よりつづき)
数日間の契約も終わり、人事担当の社員さんが
ぬいいとさんに告げる。

 「社長がとりあえずぬいいとさんも参加してください
  っちゅうことですんで、こちらへ。」

と、通されたのはなにやら堅苦しい雰囲気の会議室。
珍しく小綺麗な装いのぬいいとさん。
せめて失礼にあたらない格好だけはしとかないと。
おもむろにバッグから超小型ノートPCを取り出し
カシャカシャとブラインドタッチでなにかをメモる。

この会議で何かコメントを求められることは
まずない事は、ぬいいとさん自身よく知っている。
本当のぬいいとさんの正体を知ってるのは
人事権を握っているごくわずかの人だけ。
あくまで「食堂のおねえさん」扱いだ。

でも、「なんであんなオンナがおるねん?」
なんてクレームが出ると大事な方々の面目丸つぶれ。
今回この機会を与えてくださった大事な方に
恥をかかせてはいけない。
そのための「ブラインドタッチ」。
やるときゃやるトコ見せとかんと。

人事会議、終了。
その場にいたのかいなかったのかわからない状態で
ぬいいとさん、帰路につく。
この仕事、有名になってしまうと成り立たない。
仕事は全部クチコミで入ってくる。

次の日。
ところはぬいいとさんのおうち。
昨日の「大事な方」が手みやげさげて
ごひいきクライアントと一緒にやってきた。

「 昨日はどぉもぉ~~~♪ 」

          (次回へつづく)

あたしの十年後 ①

最近こうやってブログに
「あーでもない、こーでもない」
「あーなりたい、こーなりたい」
と、心のままに綴ってますが
数週間後には
「いや、やっぱり違う。やっぱりこうしたい」
と、あれこれ心変わりすることも多々あります。

でもひとつだけ、HP立ち上げてから今まで
ずーっと右脳のなかで映像となっている
物語があります。
今日はその映像を、左脳を一生懸命使って
文章にしてお披露目しますね。
ずいぶん長くなりそうなので
三日ほどにわけて、かきこみます。

☆。.:*:・'゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。*

  「伝説の食堂のおねえさん」
    ~おばちゃんとは言わせないわよん♪~

あたしがこの世に生をうけて半世紀。
相変わらず 「なんてこたぁない毎日」である。
介護に内職。あいまに仲間達とおちゃ。
そのうちコレに「孫の世話」がはいってくるのも
そう遠くはなかろう。
原始的な生活に埋もれそうになって
モチベーションが下がる頃になると
それを見計らったようにメールがお越しくださる。

「 ぬいいとさん、頼ンまっせぇ。 」

はいはぁい♪と、ごひいきのクライアントから
頼まれて行った先は某有名大手企業の食堂。
社員採用試験期間中、限定のしごとである。
 「いらっしゃいませぇ」 「おおきにぃ」
ご飯のお給仕しながら、お皿洗いながら
心易く話しかけてくるお客さんと
がはがはと軽く談笑しながら
ぬいいとさんの「本当のお仕事」は進んでいく。
  (つづきは次回へ)

お仕事中

ホンマはやったらアカンねんけど
仕事中にブログのネタ考えてます。

ホンマはやったらアカンねんけど
仕事中に思いついたPTA新聞の原稿
書き留めてます。

ホンマはやったらアカンねんけど
お客さんの切れ目見計らって
腹式呼吸1分間に200回
スクワット10回、四十肩予防体操
肩こりストレッチ、柔軟体操
やってます。 (メンテ、メンテ♪)

ホンマはやったらアカンねんけど
仕事中に来たメールの返事
人目忍んでレスしてます。(短文やで!)

ホンマはやったらアカンねんけど
客待ちしながら、ブラインドタッチの練習しています。

ホンマはやったらアカンねんけど
仕事中にちょっとHなこと、考えてます。

 「ぬいいとさん!ちゃんと仕事しぃや!!」
はぁ~い♪すんまそぉん。(反省の色ナシ!)
ま、今日は忙しゅうて、そんなんするヒマ
なかったけど。

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