2024年4月29日(月) 18:19 JST

カニ

昨年末の出来事。

義弟家族からなまの蟹一杯と殻つき牡蠣が届いた。
しかも少しでも新鮮なうちにとわざわざ旅の帰りに我が家に立ち寄って。

ありがたき幸せ。(ー人ー)

「 カニ、まだ生きてるで。(^皿^)」

忘年会で帰りが深夜になった私に旦那さんが言う。

「 いうてもそないに動かないやろ 」

と、夕方届いた発泡スチロールの箱を私がガバッと開けると中からカニの足がニョキニョキと元気にはみ出してきた。

「 Σ( ̄□ ̄!!) わぁ゛~~~ !!
 無理むりムリむりぃっ!!」

慌ててスチロールのふたを閉める。
明日の朝には大人しくなってることを願い、その夜の殺生はご勘弁願ってそのまま床についた。

翌朝。
天に召されてることを祈って、そろーりそろりとふたを開けてみる。

「ふぇ~い!おはよー♪!!」

と背伸びをせんとばかりに、昨日にも増して元気な足が飛び出てくる。

「 Σ( ̄□ ̄!!) わぁ゛~~~ !!
 無理むりムリむりぃっ!!」

しかしその日はお仕事、このまま夕方まで発泡スチロールの中に置いておくワケにはいかない。
冷蔵庫に入れておくか?
いや、帰ってきて冷蔵庫開けたらカニが好き放題にして、パラダイス状態になってたらなおさらおったまげである。
その日はお弁当作るのを勘弁してもらって、出勤時刻までカニに専念することにした。

ふと一緒に入っていたチラシをよ~くみると、カニのしめ方が隅の方にちっちゃ~く書いてあった。

「真水につけるとおとなしくなる」

(ー_ー;)…意を決してやってみる。

キッチンのシンクに水をため、そろーりそろりとカニを沈める。
すると次の瞬間、今にもシンクから這い出てきそうな勢いで、それまでにないくらい足をバタつかせてきた!


https://youtu.be/iVjMDn3j870

(動画は少しおちついた状態、リアルに撮影できなくて残念!)

Σ( ̄□ ̄!!)わ~~~~っ!!
どないしょどないしょどないしょ!!
絶対ムリ!!と思ったが数分後にはおとなしくなった。

(―_―;;;) ヤレヤレ。

それでもまだおくちが少々ワサワサしてたけど、時間も迫ってたのでごめんやっしゃと包丁と調理ばさみでシロウトさばき。
その夜、ようやくご相伴にあずかることができた。

(〃  ̄▽ ̄)・・・美味。
( ※ ̄▽ ̄※)・・・幸せ。
!( ̄▽ ̄)ゞ・・・多謝。

駅伝大会

村内職場対抗駅伝大会があった。
不思議に思われるかもしれないであろう平日ほぼ深夜の開催。
ものめずらしさも手伝ってテレビカメラも入っていた。

スタート地点から少し離れたところで、同期で別店舗のりみさんとコソっと物陰から応援する。

「だれ~?!あのひとりだけクラウチングスタートなん!」

あ、あれ?うちの子です(笑)。

正攻法チームあり、仮装重視チームあり、みんな思い思いに楽しんでる。

第一走者がスタート地点に帰って来る。
中継所間際でコケて必死で立ち上がろうとしながらもなかなかたすきを渡せない選手が。
でもなぜか周りは笑ってる。

「だれ~?!あの茶番やってるの!」

はい、それ、うちの子です(笑)。

そんな楽しい仲間たちとぬいいとさんは仕事をしている。
順位?そんなの関係ねぇ。(鬼古)

こんぷらいあんす

職場・夢で働きだしてまだ数ヶ月頃のお話。

フロアで食べ放題のサラダを盛り付けていたところにひとりの若い女性が近づいてきた。

「すみませぇん、今日は☆★くん、
(仕事に)きてますかぁ?」

彼女?お友だち?それともファン?
せっかく訪ねてこられたのにあいにく今日は彼を見かけない。
この時間で見かけないということは9割方お休みだろうな。

「あ~、☆★くんね?
 おやすみですよ。」

と、言おうとして一瞬思いとどまった。

なんとなく女性の目の奥がおだやかでなく見えたのは私の思い過ごしだろうか?
ひょっとしたら彼に会いに来たのではなく、所在を確認しに来ただけ?
いない、って言ったらヤバイ?と、何の根拠もないのにとっさに私の右脳が反応した。

「今日は私はまだ見かけませんね。
 ひょっとしたらたまに他のお店に行ってることもあるので、お休みかどうかは私ではちょっとわからないんですけど~。」

オブラート2~3枚くらい包む感じでお伝えする。
職場は二階も合わせて300席はあろう大きなお店、同じ時間に働いてても出会えない職場仲間は毎日いる。
加えてハナレ的な系列のお店もある。

まんざらウソを言ってるわけではないし、対応はコレでえぇやんな?
と自分だけで勝手に納得していたら、女性が次のようにきた。

「このあと、出勤されるかどうか、時間とかわかりますか?」

ゲゲッ、食いついてきた!
職場上司にきけばすぐわかることなんだけどはてさて、、、

彼女に事実を伝えるのは彼にとってよろしくないんじゃないか?

という思いと

いや、彼女は純粋に彼に逢いたくて来てるかもしれないから事実を伝えるべきだ

という思いが短い時間の中で交錯する。

「あ~、今ちょっと担当者が席を外しておりまして、私ではわからないんです~。
お調べすることもできなくはないんですが、本部(仮名)まで連絡とるのにかなりお時間かかりますがどういたしましょう?」

コレで
「お願いします。」
ときたら、職場上司に尋ねようと思っていたら、彼女は諦めてその場を去った。

「コレでよかったのかな?」

店内無線の存在さえ知らなかった頃のお話。

ミ☆ミ★ミ☆ミ★ミ☆ミ★ミ☆ミ★

その後どれくらいの月日が経ったころだろうか、上層部からこんなコンプライアンスの通達があった。

「むやみに職場仲間のシフトをお客様に教えないように。」

ある店員の入り日を何度か尋ねてシフトパターンを推測し、ストーカーまがいの行為があったとかなかったとか。

あのときの私の行動、間違ってなかったのかな?
よかったんだろうな?
よかったことにしておこう。
と、勝手に納得するぬいいとさん。

昨今の芸能ニュースをみて、そんな少し昔のことを思い出した。

言えない、、、その2

年末の掃除に明け暮れたクリスマスイブの日、旦那さんと近所の大手チェーンの中華料理店へ食事をしに行ったときのこと。

旦那さんはスタミナラーメンを
ぬいいとさんは五目あんかけラーメンを
それぞれオーダー。

餃子を囲んでしばらくそれぞれのラーメンをすすったあと

「 ちょっと食べる? 」

とお互いのラーメンを交換。

ひとくちスタミナラーメンをすすっただけのぬいいとさんに対し、ふたくちみくちと箸を進める旦那さん。

それはぜんぜん構わないのだが、次の瞬間旦那さんがお箸を突っ込んでどんぶりの底から麺を掘り起こしてあんかけラーメンを根こそぎかき混ぜ出した。

「 Σ( ̄□ ̄!!) あ゛~~~~っ!! 」

心の中で悲鳴をあげてしまった。
またひとくち食べてその後私の手元に戻ってきた五目あんかけラーメンは、みるみるうちにシャバシャバに。

「 あ~ん!!なんで勝手に混ぜかすん!!
 せっかく最後までトロトロ状態のまま食べたかったのに!!
 シャバシャバになってしもたやん!
 あんかけラーメン頼んだ意味ないし!! 」

と、いつもならあからさまに怒りまくるぬいいとさんだが、その日は朝から旦那さんの機嫌を損ねてしまい、お昼過ぎた頃にようやくおさまってからのお昼ご飯だった。
ここでまた旦那さんを怒らせては明日まで引きずること、必至だ。

「 あなたの唾液に含まれるでんぷん分解酵素『アミラーゼ』で片栗粉(でんぷん)が分解されるからあんかけがシャバシャバになるねん!! 」

なんて、言えない、、、。

言えない、、、その?

その昔、実家である食堂で働いていたときのお話。

「 あの、ちょっと聞いていいですか? 」

カレーうどんを食べていた女性ふたりに呼び止められた。

「 これって、同じもの食べてるのに
  なんで片方の出汁はトロっとしたまんまで
 もう片方はシャバシャバになるんですか? 」

きたきた、いつかはこんなお尋ねがあると思ってた。

「 これね、ひとつの鍋でふたり分のカレールーを作って、それを分けておうどんの上にかけてるんです~。
 全く同じカレーうどんなんですけど、召し上がられた方によってシャバシャバだったりトロトロのまんまだったりするんですよ~。 」

にっこり笑って、申しわけなさそうに、かつ不可抗力であることをご説明させていただいた。

「 そうなんや、要は食べ方によるんやね? 」

そう言って納得されたご様子に安堵した。

ヨカッタ、気分を害されなくて。
ヨカッタ、それ以上のツッコミがなくて。

「 お客様の唾液に含まれている でんぷん分解酵素『アミラーゼ』というものによって片栗粉(でんぷん)が分解される
ため、とろみが水のようになってしまいます。」

だなんて、言えない、、、。
CA3J0002

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