2024年12月23日(月) 04:05 JST

あたいの家族

お正月

気づけばもう2日になっていたぬいいとさんです。
皆様、あけましておめでとうございます。m(_ _)m

いつもならこんな感じで家族揃って新年の朝を迎えるのですが

次女・笑が朝からバイトに。
そこでお膳を一緒に囲めないので、こんなものを
つくってみました。^^


お一人様おせち。
いつものおせちを一品ずつ集めて詰めただけなんですが
結構いいかんじになりましたよ。

「 いくらで売れるかなぁ。(^皿^)ヾ 」
商人の街・大阪の人間はやっぱりまずココに話がきます。

えぇんだか、悪いんだか。

なんてこたぁない、日曜日のお昼時。
師走の店内はお客さんで賑わい、厨房では義兄が
いそがしくうどんや丼を品上げしていた。

「 ガタン!」
カウンターの奥で大きな物音がしたなと思って中を覗くと
オヤジの身体が床に横たわっていた。

「 おとうちゃん!どないしたん!」

これまでもちょこちょこ厨房内で滑って転ぶことがあった。
驚きの中にも「 またか。」があり、心配の中にもどこか
「 また復活してくるんちゃうん?」という潜在意識があった。

「 どうしたん?どこで滑ったん?どこか打ったんか?」

の問いかけに、ただただ「 痛い 」だけを連呼するオヤジ。
とりあえず身体を起こして様子をみようとしたところで
様子が一変した。
顔は血の気が引いて真っ青になり
口はだらしなく斜めにいがんだまま
カッと見開いた目は白眼をむいてしまった。

「 アカン、救急車やわ。」
実姉 keshidama さんが躊躇なく受話器を取って119番した。

ほどなく意識は戻ったものの、話ができる状態ではなく
脳梗塞や持病の心臓( 1年前にバイパス手術 )骨折の心配も
あるので、お客さんがお食事する中をタンカで移動
そのまま救急車のお世話になった。

「 このまま恐らく入院だろうな。いや、ヘタすると…」
なんて縁起でもないことを考えては払拭しながら
オヤジと keshidama さんがいなくなったあと
義兄とパートのみつ子さんと3人でそのあと店を切り盛りした。
そう、親がたおれても、営業である。

…で、いつ連絡が入るのかなぁとヤキモキしていたら
客足がようやく途切れ夕陽が店内に差し込むような頃になって
オヤジと keshidama さんが帰ってきた。

「 (・_・) えっ?大丈夫なん?」

どうやら滑って転倒したのではなく、椅子に腰掛けたまま
意識を失い、そのまま倒れ込んだらしい。
CT検査、心臓、血液検査、すべて異常なし。
倒れ込んだ拍子にどこかで打った背中も骨に異常はなく
打撲で済んだ。

原因は不明。とりあえず色んな可能性を探るべく
今後、外来で検査することになった。

大騒ぎしたが、結局店はいつもの時刻に店じまい
夕方、キッチンでは何事もなかったかのように
オヤジがいつものように夕食をとっていた。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆

帰宅して主人にその日の一部始終を話した。
ぬ「 ほんま、倒れた時って、なんとも言えん形相してたわ。
   まるでゾンビみたいやってんで。
  間違いなく脳梗塞か、ヘタしたらこのまま逝ってまうと
   思って必死で呼び掛けたわ。」
旦「 お前、ようそんな縁起でもないこといえるなぁ。」
ぬ「 だって、ほんまやもん。」

出産もそうだが、生死の狭間って、ドラマの場面みたく
そんな綺麗なものではなく、現実は目を背けたくなるような
光景がほとんどだと思う。
私もそんなことがシラっと言えるほど歳を重ねてしまった。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆

あれから2週間。
「 こないだみたいに倒れてもすぐ元に戻るから
  慌てて救急車呼ばんで(呼ばなくて)えぇで。」
開店前のまかない時にオヤジがおもむろに言った。
今にして思えば何か自覚症状があったのだろう。
開店して程なくまた厨房で「 ガタン 」と音がした。
振り返るとオヤジが手鍋を持ったまま床に横たわっていた。
1分ほど白眼をむいて意識を失っていたがほどなくお目覚め
ただ、頭からは血を流していた。
…放って置くわけにはいかない。
本人の意思など無視して119番だ。
救急車内での問診で気丈にふるまうオヤジ。
よほど入院させられるのがいやなのだろう。
自分に都合の悪いことは一切しゃべらない。
横から私がチクり倒してやった。(笑)←笑い事やない。

頭の傷は幸い軽傷(要観察だけど)結局2週間前とほぼ同じ状況で
またまた夕刻にご帰宅となった。
ちなみに、やはりこの日ももちろん営業である。
1日でも休んではいられない。

オヤジ、あなたの楽しみでもある買い出しは明日は私が行く。
それから、先生の言うこときいてえぇかげんにビール止めや。

笑、作。

笑が大学の課題でつくったものがあまりにも
よく出来上がっているので、しばらくのあいだ
玄関に飾ることにした。
それにしてもリアル過ぎる。

知らん。(-_-#)

なんてこたぁない、こともない朝に病院を行き来したオヤジ。
胸元やお腹の不調も大きな病ではなく、単なる疲れとの診断。
今のオヤジにかかっている負担からすると、無理もない。

「 おビールは控えましょうね♪」

確かに淡麗350mlを1日3缶は飲みすぎだ。
なのにピチピチ若い女医さんにそう言われたにも関わらず
その日の夕方にはさっそく缶ビールをプシュー。
実姉 keshidama さんのおとがめに対し、ニヤッと笑って
「 少しくらい、なんとあるだ。(どうってことない、の意)」
と聞く耳持たないオヤジ。

…知らん。(-_-#)

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆

その次の日、オヤジが厨房で転倒し、熱いラーメンスープを
浴びて、両手とお腹に結構キツいヤケドを負った。
高齢者ゆえ、治りが遅いのは想定内だったが
治るどころか日が経つにつれてどうも痛くてつらそうだ。

ぬ「 全然マシになれへんのん?」
オ「 あ〜、腹のところがどうも痛くてなぁ。」
ぬ「 あんまり無理せんとジッとしとかな余計にひどなるで。
   いゃ、その腕のとこ、えらい赤いやん!大丈夫かぁ?」
オ「 あ、コレか?これは今、缶ビール呑んだからや。」

Σ( ̄□ ̄!!) へ?!
痛いとか言いながら缶ビール飲んでるん?!

ぬ「 あかんやん!そんなん飲んだら余計に痛くなるで!」
オ「 ビールは薬代わりやがな。」

連日のご難続きになんだかいたたまれなくなって
「 おとうちゃん、もう、やめよう。」
と、何度も口から出そうになったのだが
ビールが薬代わりて…

知らん。勝手にし〜。(-_-#)

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆

実は4ヶ月ほど前、オヤジが急に大量吐血して入院した。

「 前日体調不良で嘔吐した時の嘔吐物が胃の入り口を
  傷つけたことによる傷口からの出血 」

かなりの量の吐血だったが、幸い重篤な病ではなく
10日ほどの入院で生還してきた。

今日は経過検査で胃カメラをのむことになっていたのだが
オヤジ、あろうことか病院に向かう直前に

「 ちょっとぐらい大丈夫やろう 」

と、バナナ1本を平らげていったらしい。

Σ( ̄□ ̄!!) ハァ〜〜〜〜〜ッ?!信じられへん!

案の定、先生にお説教食らったらしい。

ほんまに…知らん。(-_-#)

鼻先にんじん

Y太は提出物が苦手だ。
まず自ら動いてちゃっちゃと片付けてしまうタイプではない。
周りに促されてボチボチ動く。
苦手なものはいつまでも残っている。
当然夏休みの課題はいつもギリギリか、期限を過ぎての提出。
中には出せず仕舞いのものもしばしばだ。

そんなY太がこの夏休み、めずらしく始業式の二日前に
めでたく宿題をぜんぶ済ませた。
特にラスト数日間のスパートには素晴らしいものがあった。

「 へぇ〜、やるじゃん。」

安堵しながらも、どういう風の吹き回しかなぁと
小首をかしげていたら、夏休みの最終日に旦那さんとY太は
ふたりで旅に出かけてしまった。

「 夏休みの宿題を全て終わらせたら
 味噌カツ食いに、名古屋まで連れて行ってやる。」

(-_-;)なるほど。
旦那さん、Y太の鼻先ににんじんぶら下げたんか。

「 自らの鍛錬に関するもの(この場合は宿題)に
 褒美や報酬は与えない 」
というのが私の基本的な考えだが
「 どんな方法使ってでも、やるように仕向けることも
 時には必要だ。」
というのが旦那さんの考えだ。

よってこれまでにも私の知らない間に父子で密約が交わされ
鼻先にんじんの効果でこどもたちがミッションクリアに
至ったこと数知れず。

正直、母としてはちょっぴりオモシロくない。(笑)

ただ、ウチの旦那さんの鼻先にんじんのぶら下げ方
飴とムチのさじ加減は絶妙で、その効果の絶大なことを
鑑みると、この鼻先にんじんを容認せざるを得ないのが実状だ。

今回の旅の途中で旦那さんはまたY太の鼻先に
にんじんをぶら下げた。

「 公立高校に通ったらスマホにしてやる。
  私立なら今まで通りの携帯。」

今の自力でほぼ9割方行ける私立で甘んじる空気だったのが
一転してにわかに公立高校を物色し始めたY太。
やっぱりコイツを操れるのは旦那さんしかいない。脱帽。

「 オレ、笑ネェが行ってたおこげ高校で、えぇわ。」

凸(`皿´メ)゛はぁ゛〜〜〜〜〜っ?!
「 で、えぇ 」って、おこげ高校ナメんなよぉ〜〜〜〜〜!

…笑、怒っといたったからな。^^

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