2024年12月24日(火) 02:58 JST

ウタマロに逢いたくて

ラインから外された経緯を笑い話にしながら

「 にちゃ手(手掌多汗症)の私に検品は無ぅ理ぃ~!(/- -)/」
と家族や仲間たちにも公言したぬいいとさんだったが
それでも日雇いバイトとなると紹介されるのは
工場系の仕事がほとんどを占める。
なんとかにちゃ手でも大丈夫なお仕事か、手袋OKのお仕事を
とお仕事リストに目を通していたら、見覚えのある姿に
遭遇した。



汚れものを洗う時にいつもお世話になる「 彼 」である。
お仕事は石鹸やシャンプーの検品・梱包、ライン作業だ。
工場は同じ区内?知らなんだ、チャリでいけるやん。
無性に「 彼 」に会いたくなった。

で、冒頭の決意表明を思いっきりひっくり返して
自前の手袋持参して「 彼 」に会いに行くことにした。
もしかしたら「 彼女 」なのかもしれないのに、である。
( どうでもえぇ。)

こちらの工場は衛生管理もかなり徹底されていて
検品の際は常備されている手袋必着。
にちゃ手の私には誠に非常にありがたい。
何時間もぶっ通しでラインに流れてくるウタマロ君達に
最後は吐きそうになるくらい酔ってしまったけど
現場の方たちの温かい励ましに、なんとか
1日を終えることができた。

意識がもうろうとする中でそれでもしっかり
ロット番号だけはチェックした。
今度どこかの売り場でこのロット番号の「彼」を見かけたら
再会を喜び合おう。
たぶん喜ぶのはあたしだけやけど。

(2015.10.23.)

ライン

今、こんなタイトル出したら十中八九、例のSNSを
連想されるだろうな。
そうじゃなくて、「 ライン作業 」のお話。

1日だけ、という日雇いバイトで検品のお仕事を紹介された。
某化粧品工場でベルトコンベアに乗って流れてくる商品を
ひとつひとつチェックしていくというお仕事。
作業開始から数分後、レギュラーさんから声がかかる。

「 もしかして、見えにくいんじゃない? 」

自分では不自由を感じていなかったが周りからは
そうみえなかったようだ。
現場に常備してある簡易の老眼鏡を勧められ
断るのもなんだかなぁがあったのでお借りする事にした。
なんだか特に変化はない気がしたけど、そのまま事を進める。

「 1個1個ちゃんと見てね 」
「 もう少し早く見てね 」
(^_^;) どないせい、ちゅうねん。

「 これくらいの穴空きはOK 」
「 このくらい穴はダメ、ってさっき言いましたよね 」
(^_^;) アレとコレ、穴の大きさの違いがわからん。

ちょっと油断すると流れに間に合わなくなり
目の前が商品の山になる。
「 そんなに目の前に積んだら邪魔でしょ?」
(^_^;) あ、いや、わかってるんですけどね。
わかっちゃいるけどさぁ。(^。^;)

正直、いきなりそこまで求められても、な事のオンパレード。

「 あの頑張りやのK子ちゃんが検品の仕事を1日で辞めたの
  ようわかったわ。」

そんなことを考えながら、でも他に何も考える余地もないまま
時間は過ぎていった。

ともすればお客様気分になりがちな1日バイトだが
それではレギュラーの方たち失礼に当たるので
不慣れなりにできうる努力はしようと臨んだ。
そう、これから何度かお世話になるかもしれないし。
慣れれば穴の微妙な違いもわかってくるやろし。

そう思い直した矢先、ラインに流れてくる商品が一変した。
細長い商品にビニールのラッピングをする作業。
極端に手先を使う作業に変わってしまった。
慌ててラインに入り込む。

ほどなくひとりのレギュラーさんの声が鳴り響く。

「 ちょっと〜!なんで濡れた商品が流れてくるの〜?!」

\(-_-;) …はい、それ、諸悪の根源は私です。

ぬいいとさん、生まれつきの手掌多汗症。
ひどくなると汗が手から滴り落ちるほど手汗が酷いのである。
それを知ったレギュラーさん、言葉をなくす。
そしてそのままぬいいとさん、ラインから外される。
私に検品は不向きだと悟った瞬間だった。

1日の作業を終え、長らく眼を酷使していたわりには
眼の疲れがないことに気づいた。
使っているうちは必要性を感じなかった老眼鏡
やっぱり持ってた方がいいかも
と、ひとつ発見があったことが収穫。

(2016.10.16.)

里芋

「 もらってんけど食べきれへんから手伝って〜!」
と、友ラルちゃんより里芋をちょうだいした。

「 なんかものすごくデッカイのもあるねんけど
  ほんまに里芋なんかどうなんかようわかれへんわ。」

ほんまや、ソフトボールほど、いや、それよりもデカい。

食べきれないからと頂戴したお芋さんは
これまた我が家でも食べきれないほどの量だったので
そのまた半分にして次の日旦那さんの実家へ持って行った。

「 おいしそうなお芋やん♪」
さすがおかあさん、土まみれの状態でも
良し悪しがわかるんや。

「 我が家にものすごくデッカイ芋が残ってるねんけど。」
の問いに
「 あ〜、それ、親芋や。」
と、母。

その周りに小さなお芋さんがたくさんできること
根元がピンクならふつうに皮をむいて適当な大きさに切って
同じように炊けばよいこと
などを教えてもらった。
ラルちゃんも私も都会っ子やからな、そんなん知らんわ。
さっそく教えてあげよ〜っと。

土が付いたまま水から茹でて、沸騰したら火からおろし
皮をむくと楽チンにむける。
あとは適当な大きさに切って、たくさんある時は
冷凍しておけばいつでも使える
なんてことはお隣のおかあさんからその昔に教えてもらった。

実の母、いとさんはとうの昔に亡くなったけど
私のまわりにはおかあさんが其処此処にいらっしゃる。
そういえばこのお芋さんもルーツを辿れば
ラルちゃんのおかあさんところにやってきたんやっけ?
ほんま、おかあさま方、ありがと〜♪^^

さっそく大根と鶏肉で親芋のところを炊いてみた。
親芋はちょっと変色してるけど、えぐみもなく
しっかり炊けば柔らかくなる。
何より煮物のセオリー通り、一晩置けば味も馴染んで絶品だ。
他の小芋と一緒に炊くより、親芋オンリーの方が
炊きムラがでなくてよいかも。

残りの小芋はすでに冷凍庫でスタンバっている。
さて、旦那さんの大好きな小芋の天ぷらはいつにしようか。
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背番号31、復活

実家の父の部屋を整理していたら
このようなものが見つかった。



掛布氏のサインボール、直筆だ。
40年ほど前、実家のある商店街のイベントで来訪された時に
早朝から並んでゲットしたものだ。
当時人気絶頂の若トラ掛布のサインボール
一生家宝にしようと思っていたはずなんだろうが(忘却、推測)
時は流れて埃まみれの父の部屋で
日本人形のケースの中に間借りしてひっそりと鎮座していた。
幸いに、ケースの中だったので意外と綺麗だったけど。

その日の夕方のニュースで背番号6と共に復活した
背番号31の姿が映し出されていた。

「 やっと戻ってきたか。」

そんな言葉が出てきた。
サインボールは元の人形ケースの中に戻しちゃったけど
やっぱり今度掃除しに行ったときにもっと目立つところに
再デビューしてもらおうかしら。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆

あ、念のため、オヤジは元気です。
足腰かなり弱ってるけど、時間感覚マヒってるけど
リモコンと携帯と電卓の見分けがつけへんけど
自分で食べて、用も足してます。
気が向けば白衣着て板場に出てきます。
90歳、生きてるで(笑)。

ラガーマンへの道

ここにきてラグビーがにわかにクローズアップされてきた。
息子Y太も中学生の時はラガーマンだった。
小学生の時に近所のテニススクールに行っていたので
そのまま中学でもテニスを、といきたかったところだったが
生徒数が少なく、運動クラブの数も限られていて
選択肢は「サッカー」「卓球」「ラグビー」しかなかった。

「 サッカーは未経験者にはハンデあるし
  ラグビーは激しすぎるよな。
 学校で卓球やって、あとはテニススクールか?」
と、思い込んでいた母だったがY太が選んだのは
ラグビー部だった。

Σ( ̄□ ̄!!) はぁ〜〜〜〜〜っ?!らぐびぃ〜?!
と、ひっくり返ったのを覚えている。
小6の運動会で徒競走2等がMAXだったY太がラグビーてか?!
ひょろひょろスリムなテニスの王子様がラグビーてか?!
絶対骨の2・3本は折るで!
しかも毎日砂まみれやし!
え?結構用具代もバカにならへんやん!
(≧ε≦)ひぇ〜!考えなおしてくりぃ〜!
ってのがぬいいと母の正直な気持ちだった。

案の定、骨はもう何本折ったか忘れるくらい折った。
玄関先や風呂場、廊下、そしてなぜかY太の布団まで
いつも砂でザラザラしていた。
運動神経も良い方ではないので3年まで保たないと思ってた。
だが、彼は中学生最後までラガーマンを貫き通した。
3年間、骨を折り倒したことも、砂まみれな毎日も
終わってしまうと寂しい、済んでしまうとみな勲章だ。

さて高校でもラグビーを!と、いきたいところだったが
今度はそのラグビー部がない(笑)。
テニスの王子様に逆戻りである。

ラグビーは過酷なスポーツである。
ケガは絶えないし、強靱な身体作りのために
食事は吐くほど食べさせられる。
それゆえに本人がやりたいと希望しても
親御さんの反対にあってやむなくラグビーを断念した
という話もちょくちょく耳にする。
親御さんの気持ちもよくわかる。
でも、本人さんがやりたい!っていえば
ぜひ、やらせてあげてほしいな。

昨今のラグビーブレイクを受けて、ラガーマンの末席の
そのまた後ろの立ち見席にいるY太がちょっとばかし
誇らしげに思う。

「 ラグビーやる。」
って言い出したときは全然乗り気じゃなかったけど。
未だに
「 え〜っと、ワントライで何点やったっけ?」
てな感じでかなりいい加減な母やけど。
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