ライン

今、こんなタイトル出したら十中八九、例のSNSを
連想されるだろうな。
そうじゃなくて、「 ライン作業 」のお話。

1日だけ、という日雇いバイトで検品のお仕事を紹介された。
某化粧品工場でベルトコンベアに乗って流れてくる商品を
ひとつひとつチェックしていくというお仕事。
作業開始から数分後、レギュラーさんから声がかかる。

「 もしかして、見えにくいんじゃない? 」

自分では不自由を感じていなかったが周りからは
そうみえなかったようだ。
現場に常備してある簡易の老眼鏡を勧められ
断るのもなんだかなぁがあったのでお借りする事にした。
なんだか特に変化はない気がしたけど、そのまま事を進める。

「 1個1個ちゃんと見てね 」
「 もう少し早く見てね 」
(^_^;) どないせい、ちゅうねん。

「 これくらいの穴空きはOK 」
「 このくらい穴はダメ、ってさっき言いましたよね 」
(^_^;) アレとコレ、穴の大きさの違いがわからん。

ちょっと油断すると流れに間に合わなくなり
目の前が商品の山になる。
「 そんなに目の前に積んだら邪魔でしょ?」
(^_^;) あ、いや、わかってるんですけどね。
わかっちゃいるけどさぁ。(^。^;)

正直、いきなりそこまで求められても、な事のオンパレード。

「 あの頑張りやのK子ちゃんが検品の仕事を1日で辞めたの
  ようわかったわ。」

そんなことを考えながら、でも他に何も考える余地もないまま
時間は過ぎていった。

ともすればお客様気分になりがちな1日バイトだが
それではレギュラーの方たち失礼に当たるので
不慣れなりにできうる努力はしようと臨んだ。
そう、これから何度かお世話になるかもしれないし。
慣れれば穴の微妙な違いもわかってくるやろし。

そう思い直した矢先、ラインに流れてくる商品が一変した。
細長い商品にビニールのラッピングをする作業。
極端に手先を使う作業に変わってしまった。
慌ててラインに入り込む。

ほどなくひとりのレギュラーさんの声が鳴り響く。

「 ちょっと〜!なんで濡れた商品が流れてくるの〜?!」

\(-_-;) …はい、それ、諸悪の根源は私です。

ぬいいとさん、生まれつきの手掌多汗症。
ひどくなると汗が手から滴り落ちるほど手汗が酷いのである。
それを知ったレギュラーさん、言葉をなくす。
そしてそのままぬいいとさん、ラインから外される。
私に検品は不向きだと悟った瞬間だった。

1日の作業を終え、長らく眼を酷使していたわりには
眼の疲れがないことに気づいた。
使っているうちは必要性を感じなかった老眼鏡
やっぱり持ってた方がいいかも
と、ひとつ発見があったことが収穫。

(2016.10.16.)

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ぬいいとさんの「のんびりのびのび」
http://nuiito3.com/article.php/20160103233856142