大津波が釜石港にある世界一の防波堤を越えて
甚大な被害が出たことはみなさん周知の事だと思います。
ふもとに押し寄せる濁流を高台からホームビデオで撮影しながら
「 何が世界一の防波堤だよ〜!何の役にもたたない!」
と叫んでいる現地の方のその時のやるせないお気持ちは
察するに余りあります。
あの防波堤があったからこそ寸前のところで
生き長らえた方もあれば
あの堤防があれば大丈夫と安心した結果
津波に飲み込まれてしまった方もいらっしゃることでしょう。
防波堤に対する思いは様々かと思います。
学者さんだか専門家の方だかどなたが仰ったことだか
忘れましたが、ひとつだけ気になった発言がありました。
「 世界一の防波堤を作ってしまったことは失敗です。」
まだ、震災後間もない時期の発言だったと思います。
え?ちょっと待って!
確かにそれに安心しきって逃げ遅れた人もいるけど
そんなに簡単に言い切らんといたって。
どんだけエラいお人だか防災知識のある方だか知らんけど
ソレ、言い切ったら身も蓋もないやん。
確かにあの大津波には負けたけど、あの防波堤には
計画・設計から実際に建築・完成するに至るまで
あらゆる人の思いがた〜っくさん詰まってるねんで!
それこそ町の左官屋のおっちゃんとか
海岸沿いで日に日に出来上がるのを見届けてきた町びととか・・・。
確かに食い止められへんかったけど波は軽減できたんちゃうん?
ソレ、全否定されたら、なぁんかやるせないやん…
国や政治家さん、大企業の思惑なんてなぁんもわかりまへんが
少なくとも実際作るのに携わった方々は
自信と誇りをもってあの防波堤を作り上げたハズ。
そんな思いがたくさん詰まった防波堤をあっさり全否定って
…なんだかやるせない!
って、感じたわけなんですけども…青いですかね?(笑)
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話は逸れますが、ぬいいとさんの携帯には
毎朝書道家の武田双雲さんからメールが届きます。
って、登録すれば誰にでも送ってくれる
「 メルマガ 」ってやつなんですけど。(笑)
その双雲さんから数日前にこんなメッセージが届きました。
「 現代の文明に対しての感謝ぬきにして
現代を否定したり悲観することはしてほしくない。」
…ハッとしましたね。
忘れかけていました。
「 防波堤 」では忘れていなかったことを
「 原発 」では忘れかけていましたね。
原発に関しては本当にいろんなところの
それこそ地球レベルで様々な思惑が絡んでいて
特に最近本当にたくさんの思いや議論を目の当たりにします。
とりわけ原発なんてそれまで何の興味もなかった
ぬいいとさんには「 へぇ〜 」「 へぇ〜 」の連続です。
情けないけど(笑)。
なるべく鵜呑みにはしないようサラリと受け止めるようにと
心してはいたんですがね、あまりの現実的コメントの重なりに
ちょっとした不信感に襲われてしまいました。
でもね…国や政治家さん、大企業や強いては諸外国の
思惑や利益などはこの際度外視して
私が確実にこうであろうと推測できるのは
「 あの『 原発 』には、計画・設計から
実際に建築・完成するに至るまで
あらゆる人の思いがた〜っくさん詰まってるねんで!
少なくとも実際作るのに携わった方々は
自信と誇りをもってあの『原発』を作り上げたハズ。」
そして
「 今、自ら最前線で作業に当たってらっしゃる方こそ
そんな方々である。」
ということ。
真っ向から原発を非難したつもりはありませんが
これまでの原発による恩恵を忘れていたのは事実です。
そして、私が出会った「 原発批判 」にあたるコメントを
残している人たちの中で私が共感できる意見の背景には
共通してそんな「 現場とその周辺の方達 」への尊敬と心配の念が
あるということだけは付け加えさせていただきます。
はぁ…それにしてもよく揺れる。
とにかく、早くおさまってとしか願いようがない。
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【ぬいいとさんの「 へぇ〜。」】
「現代の文明に対しての感謝ぬきにして
現代を否定したり悲観することはしてほしくない。」
…と言った、その双雲さんからのあえての情報。
「 わかりやすい新しいエネルギーのお話 」
http://www.eco-reso.jp/feature/love_checkenergy/20110319_4986.php