2024年12月25日(水) 16:14 JST

ダイダイ、でか。

「 おまえ~!コレぜったい年賀状意識して
 わざとこんな大きいモン買うてきたやろ!」

お鏡を準備していた旦那さんが急にクレームつけてきた。
何のことかと思えば…ありゃりゃ。

ダイダイ、でか。
いつもなら街中で正月前に頃合いのよい葉付きみかんを買うのだが
今年は年末に正月商品の買い出しに行けるかどうか
微妙な状況だったので、少し割高だけど生協さんの注文で
早めに正月準備を進めていた。

「 え?注文したんは1週間前やし。
  確かにそのようなこと、年賀状に書いたけど
  そんなデカいダイダイが来るとは夢にも思えへんかったし。
 ましてやウケ狙いで仕込んだなんてことは、お代官様…」
必死でイイワケをするぬいいとさん。

「 ほんまに…なんべん乗せてもゴロゴロ落ちてきよる。
  今年は受験生ふたりもおるのに縁起悪うてアカンがな。」
と少々オカンムリの旦那さん。
「 つまようじで突き刺したら落ち着くんちゃう?」
と懲りないぬいいとさん。
結局、ぬいいと案採用。楊枝、見えへんやろ?^^

お正月

気づけばもう2日になっていたぬいいとさんです。
皆様、あけましておめでとうございます。m(_ _)m

いつもならこんな感じで家族揃って新年の朝を迎えるのですが

次女・笑が朝からバイトに。
そこでお膳を一緒に囲めないので、こんなものを
つくってみました。^^


お一人様おせち。
いつものおせちを一品ずつ集めて詰めただけなんですが
結構いいかんじになりましたよ。

「 いくらで売れるかなぁ。(^皿^)ヾ 」
商人の街・大阪の人間はやっぱりまずココに話がきます。

えぇんだか、悪いんだか。

なんてこたぁない、日曜日のお昼時。
師走の店内はお客さんで賑わい、厨房では義兄が
いそがしくうどんや丼を品上げしていた。

「 ガタン!」
カウンターの奥で大きな物音がしたなと思って中を覗くと
オヤジの身体が床に横たわっていた。

「 おとうちゃん!どないしたん!」

これまでもちょこちょこ厨房内で滑って転ぶことがあった。
驚きの中にも「 またか。」があり、心配の中にもどこか
「 また復活してくるんちゃうん?」という潜在意識があった。

「 どうしたん?どこで滑ったん?どこか打ったんか?」

の問いかけに、ただただ「 痛い 」だけを連呼するオヤジ。
とりあえず身体を起こして様子をみようとしたところで
様子が一変した。
顔は血の気が引いて真っ青になり
口はだらしなく斜めにいがんだまま
カッと見開いた目は白眼をむいてしまった。

「 アカン、救急車やわ。」
実姉 keshidama さんが躊躇なく受話器を取って119番した。

ほどなく意識は戻ったものの、話ができる状態ではなく
脳梗塞や持病の心臓( 1年前にバイパス手術 )骨折の心配も
あるので、お客さんがお食事する中をタンカで移動
そのまま救急車のお世話になった。

「 このまま恐らく入院だろうな。いや、ヘタすると…」
なんて縁起でもないことを考えては払拭しながら
オヤジと keshidama さんがいなくなったあと
義兄とパートのみつ子さんと3人でそのあと店を切り盛りした。
そう、親がたおれても、営業である。

…で、いつ連絡が入るのかなぁとヤキモキしていたら
客足がようやく途切れ夕陽が店内に差し込むような頃になって
オヤジと keshidama さんが帰ってきた。

「 (・_・) えっ?大丈夫なん?」

どうやら滑って転倒したのではなく、椅子に腰掛けたまま
意識を失い、そのまま倒れ込んだらしい。
CT検査、心臓、血液検査、すべて異常なし。
倒れ込んだ拍子にどこかで打った背中も骨に異常はなく
打撲で済んだ。

原因は不明。とりあえず色んな可能性を探るべく
今後、外来で検査することになった。

大騒ぎしたが、結局店はいつもの時刻に店じまい
夕方、キッチンでは何事もなかったかのように
オヤジがいつものように夕食をとっていた。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆

帰宅して主人にその日の一部始終を話した。
ぬ「 ほんま、倒れた時って、なんとも言えん形相してたわ。
   まるでゾンビみたいやってんで。
  間違いなく脳梗塞か、ヘタしたらこのまま逝ってまうと
   思って必死で呼び掛けたわ。」
旦「 お前、ようそんな縁起でもないこといえるなぁ。」
ぬ「 だって、ほんまやもん。」

出産もそうだが、生死の狭間って、ドラマの場面みたく
そんな綺麗なものではなく、現実は目を背けたくなるような
光景がほとんどだと思う。
私もそんなことがシラっと言えるほど歳を重ねてしまった。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆

あれから2週間。
「 こないだみたいに倒れてもすぐ元に戻るから
  慌てて救急車呼ばんで(呼ばなくて)えぇで。」
開店前のまかない時にオヤジがおもむろに言った。
今にして思えば何か自覚症状があったのだろう。
開店して程なくまた厨房で「 ガタン 」と音がした。
振り返るとオヤジが手鍋を持ったまま床に横たわっていた。
1分ほど白眼をむいて意識を失っていたがほどなくお目覚め
ただ、頭からは血を流していた。
…放って置くわけにはいかない。
本人の意思など無視して119番だ。
救急車内での問診で気丈にふるまうオヤジ。
よほど入院させられるのがいやなのだろう。
自分に都合の悪いことは一切しゃべらない。
横から私がチクり倒してやった。(笑)←笑い事やない。

頭の傷は幸い軽傷(要観察だけど)結局2週間前とほぼ同じ状況で
またまた夕刻にご帰宅となった。
ちなみに、やはりこの日ももちろん営業である。
1日でも休んではいられない。

オヤジ、あなたの楽しみでもある買い出しは明日は私が行く。
それから、先生の言うこときいてえぇかげんにビール止めや。

勝手にフィーバー

先日とあるお届けものをしに親愛なるほほえみさんちに行った。
ほ「 見てみてぇ、コレ誰のサインかわかる?」

ん?最初の一文字はY?それともF?
ほ「 Yやで。ほら、今朝からテレビを賑わせてる人!」
…わからん。数分考えて埒あかないので降参すると、ほほえみさんもうひとつサイン色紙を持ってきた。

はぁ!そうやったそうやった!その日のメディアはは朝から山中教授のノーベル賞授賞式の話題で持ちきりだった。教授が意外にも我が家から徒歩圏内にお住まいだったとか教授の奥様とほほえみさんが遠い遠い昔に同じバスで幼稚園に通っていたりだとかほんとに細い細い絹糸のような繋がりなんだけれども我々地元民はあたかも古くからの同士のように勝手にプチ山中フィーバーしている。
ほほえみさんのお母様の行きつけのお医者様が山中教授の夫人であり
「 今日もお母さん、山中先生に魚の目焼いてもらいに行く。」
なんて言ってたが、彼女は山中教授と直にお会いしたことはないらしく、上記のサインも1年前にとあるご縁のおかげでほほえみさんのお手元に届いたらしい。
「 ☆★さんへ 」
ちゃんと彼女の本名入りだ。
ほ「 もう、今となってはこんなサインもらえないよね。
  直接お会いできなかったけど、勝手にひとり離れた所で
 盛り上がってるねん。(笑)」
今年大きな決断をし、それに向かって全速力で一年間を走り抜けたほほえみさん。棘の道の途中でも、ささやかな幸せを見つけては拾い腐ることなくここまでやってきた。うん、私もがんばろう。大きな決断をすることはどちらかといえば不得手だがささやかな幸せをみつけることは、結構得意な方だ。

塾、行けへんのん?

長男Y太、中学3年生。
あたりまえなお話であるが、年明けに高校受験を控えている。

Y太は塾に行っていない。
同級生で塾通いをしていないのは学年トップクラスのK君と
学年、中の中クラスのY太くらいだけらしい。
そんなY太に同級生からこんな声がよくかかるらしい。

「 Y太、塾行けへんのん?」

自力勉強の限界を心配してくれる友人たちが
この子の周りにはたくさんいるんだなぁ。
…と、思ってたら。

「 なんか入塾者紹介したら受講料の割引があるらしいで。」
とY太。

ミ(ο_ _)ο ドテッ…。

ま、まぁ、ある意味安心した。(^皿^)ヾ
同級生に心配されるほど、我が家の方針は外してるのかと
案じていたところだ。
商人の街、大阪である。
倹約話は全然オーライだ。

「 本人が志願して行く塾代を払う余裕はあるけれども
 親からお願いして行ってもらう塾代を払う余裕はない。」

その方針が良かったのかどうかは定かではない。
最近になって
「 やっぱり塾、行っといた方がよかったかなぁ?」
と、Y太が言い出した。
「 ほな、おかんが無理矢理にでも行かせた方がよかったかなぁ?」
と母が言うと
「 いや、それはない。」
と、Y太。
優しいヤツだ。

「 とにかくワーク、買って来てくれ。」

え?お金は払うから自分で買ってこいよ!
もしくは母が買うならあなたが完全拒否ってる英語のワークも
もれなくついてきますわよん♪( ̄ー+ ̄)

よそ様の勉強濃度とは比べものにならないかもしれないけれど
この子なりに前へ進もうとしている。

その昔、小学6年生の秋に中学受験を決めた母は
準備期間6ヶ月、ワーク2冊と模擬試験3回で受験に挑んだ。
競争率3.1倍。なんとか引っかかったで。

時代は違うけど、決して正攻法ではないけど
大きな成功はないかもしれないけど、案ずることはない。

あなたは巧妙に世渡りできる「 星 」をもっている。
そこは、母が保証する。
「 今 」は中途半端だけど、将来はまんざら暗くはないハズ。

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