2025年4月 1日(火) 17:57 JST

お仕事オシゴト!

職業癖

その昔、家に遊びに来た義妹K子ちゃんと
ホイル焼きを作っていた時のこと。

ふたりでワチャワチャとおしゃべりしながら
鶏肉、ベーコン、お野菜とつぎつぎアルミホイルに包んでいくうちに
ふと、K子ちゃんの手元と会話が止まった。

(・・;) ん?何か不具合でもあった?

「おねえさん、これって、食材の数
 キッチリ数えて切ってます?」

( ・◇・)?さようでございますが、何か?

「(;゜∀゜) お、おそるべし!」

きくところによると、フツーの主婦は家にあるもんテキトーに切って、最後に足りないもの多いものはテキトーに帳尻合わせて作るという。

かくいう私も超テキトーな主婦なので自分ではテキトーにやってたつもりなのだが。

「 人数に合わせて食材の数を
  数えながら調理作業をする。 」

20代前半の給食会社勤務で400人分の食事を作っていた頃の名残りである。
ちなみに、後ろ向いている間につまみ食いされてもすべてお見通しである。

ミ☆ミ★ミ☆ミ★ミ☆ミ★ミ☆ミ★

先日次女・笑の大学卒業式に行ってきた時の事。
「 平成28年度 あーたら大学卒業式 」
の看板のところで卒業生の親子連れが次から次へと記念撮影していた。
よく見ると看板の横に卒業生を立たせ
親御さんがそれを撮影してそれで終わりって方が
結構いらっしゃった。
本当は親子での写真を誰かに撮って貰いたいところ、いろんな事情で遠慮があるのだ。

以前ならなんとも思わない光景だったが
今は無性にそばに駆け寄って声をかけたい衝動に駆られる。

「 お写真撮りましょうか? (^^) 」

職場・夢ではこういった場合必ずお声をかけるし
9割方「お願いします!」と応えが返ってくる。

だが看板の横にはかなりの方々が列を成してらっしゃる。
ひと声かければ最期、延々とシャッターをおし続ける羽目になる。
モヤモヤした気分で、後ろ髪を引かれる思いで、その場を離れる。

ミ☆ミ★ミ☆ミ★ミ☆ミ★ミ☆ミ★

「スミマセン、シャッター押してもらえますか?」

笑のお友だちがカメラを託してきた。
学友数人でプチ集合写真を撮りたいとのこと。
(^^)/ お易いご用で!

「 笑、職場・夢モードでいくで 」

「 (笑)ドーゾ。」

とりあえず承諾を得る。

「両側の方、もう少し真ん中に
 寄っていただけますかぁ?
 はい~OKでぇす!
 本日はご卒業おめでとうございまぁす!
 ではスリーツーワンでいいお顔してくださいね~
 はい参りますよ~、スリーツーワン、ハイ!」

回りが振り向くくらい大きな声を出したいところをグッとこらえて、ちょっとテンション控え目にしといたった。

「 (ー_ー;) え?あれで控え目なん?」

そやで。(^皿^)

どうせやるなら回りもついでに巻き込まなくっちゃ~!
の、一歩手前で。

ミ☆ミ★ミ☆ミ★ミ☆ミ★ミ☆ミ★

「 りん 」と入力すると変換候補の先頭に

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が、上がってくるぬいいとさんのスマホ。
職業とまではまだまだいかないけど。

ヘマ

先日、職場でヘマやらかした。
両手にラーメンを持ったまんま
なんてこたぁないところでつまずいて
すっころんでしまった。
頭から見事にラーメンをぶっかぶり
辺りはラーメンの海と化した。
お昼のMax busy timeのことである。
(なぜかルー大柴化。)
ホールではなく、バックヤードでの出来事でよかった。
グツグツに煮えたぎった麻婆でなくて良かった。
それが不幸中の幸いだ。
それでも職場仲間の方々に多大な迷惑をかけたことと
全身油まみれになったことに心が折れそうになった。

「 ぬいいとさん、調子悪いの? 」

職場仲間が案じてくださる。
確かに、この日だけに限らずここ数か月股関節の状態が思わしくない。
もともと数年前からずっと抱えていた軽い持病だが
歳を重ねるごとに不安要素がふえてきている。
何もないところでつまずいたり
重いものを持った日には歩くのも辛かったり
知らぬ間に前屈みになって歩いていたり。

帰りの電車の中、昼間の出来事を引きずったまま
茫然自失の中でふと思った。

「 これって、もしかして魔?壁?

゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆゜・:,。゜・:,。★゜

今、私はタブルワークをしている。
両職場とも名を明かせないので仮に
「 職場・夢 」と「 職場・華 」
としてお話すると
職場・夢でシフト制で働き
そのシフトの空いた日に職場・華で働く
というとても恵まれた環境だ。

ダブルワーク生活も軌道に乗り、収入に目処がたってきたので
思い切って父の時代からのちょっとまとまった負債を
請け負うことにした。
扶養控除範囲内で働いても年内で充分返済可能な額だ。

思いつきではなく、それなりの覚悟をもって決めたこと。
あとはすくなくとも年内は病気やケガなく
周りに大きな状況変化がないことを願うのみだ。

そう決めたあとに訪れた、先の職場・華でのヘマ。
何かの魔もしくは壁だとしたら

「 ぬいいとさん、ほんまに、ほんまに
 ホンマに大丈夫なん? 」

と、きっと私の覚悟を再確認するための出来事やったんやろな
ってな気がしてきた。

゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆゜・:,。゜・:,。★゜

某女史の
「 調子が悪いんだったらちゃんと診てもらって
 必要な治療しなきゃ。」
というアドバイスを素直に聞いて
「 たぶん前に行った時と同じこと言われるやろな。」
と思い込んで、数年訪れなかった整形外科へ行ってみる。

「 いまのところ、治療法は運動しかないね。」

(((^_^;) やっぱり。そう言われると思った。
前向きにとらえれば、運動していけばまだ現状維持は可能ということなんだけど。
ただ以前よりも股関節の軟骨が減ってきていること
重い荷物を持たないこと
走ることも今の状態ではのぞましくないこと
教えられた運動をサボらず続けて行くこと
などなど、黄色信号が点灯していることを
再確認した。

「 今、仕事行くときにひと駅歩いてるんですけど
 帰り道が辛くて。」

「 それは今やるべき運動じゃないってことやね。」

(((^_^;) そ、そうでしたか。

整形外科に行って病状がはっきりしたと同時に
「 覚悟 」だけでオーライだと思っていた自分に
欠けていることを認識させられた。
それは「 自覚と自重 」。
正しく鍛えて、身の程をわきまえて。

まわりの反応

(「なんでソコなん?!」よりつづき)

さて、即日採用された日の昼下がり
遅めのランチを学生来からの友ととった。
にわかに降って湧いた、できたてホヤホヤの就活話に
彼女は温かい心で失笑噴飯してくれた。

だがその後に出会う人々にはことごとく粉砕された。
「 ι(`ロ´)ノ なんでソコなん?!」の嵐だ。

時給と職種を聞くやいなや
「そんなもん、断りぃ!」
と、一刀両断された。
まぁそりゃあたりまえだのクラッカー。

「今の派遣で充分えぇんちゃうん?」
(^_^;)いや、それが思い通りに働けなくなったから
就活したんやし。

「もっと、高いとこ目指さなアカンよ!
 自分を、あきらめたらアカン!」
(^_^;) あ、いや、別に諦めてへんねんけどなぁ。
結構前向きに動いてるつもりやってんけど
んー、どう説明したらええやろ?

「折角新しいことやるなら
 もっとちがう新しいことやって
 高給とりにならなー」
(* ̄∇ ̄*) あ、それは思う(笑)。
ただなぁ、まだなんかやり残した感があってな。
回り道する余裕がもうあまりないお年頃ってのは
よくわかってるねんよ。

関西人なら誰もが知るソコで働くと聞いて
羨望の眼差しで見てくれるのは
せいぜい小学生くらいまでだろうか。
酸いも甘いも知り尽くしたアラフィフ世代
実にシビアだ。

ただコレだけシビアな助言の嵐を受けつつ
ヘラヘラ笑いながらも揺るがない自分がいた。
ただ、「なんで?」と尋ねられて
納得していただける答を伝えることが出来なかった。

右脳の中で渦巻いて微睡んでいたその答は
その後、実際に働きだしてから
次々と明らかになってくることとなる。

(ごめんね、もうちょっとつづく)

ちなみに、バイトを含む社会人経験者である子供達は
励ますでもなく、反対するでもなく
ただただ面白がってくれた。

「働く姿、笑いに行くから
 それまで辞めんといてな。(^m^)゛」

うぉっしゃ~!( ̄▽ ̄)b

なんでソコなん?!

(「就活」よりつづき)

漠然と右脳の赴くがままに行動していた中で
自分の中でふたつだけ、ハッキリとした
「理由」と「イメージ」があった。

ひとつは「今しかない」という理由。
自分の親を看取り、一旦は身軽になったわけだが
いつまた主人の両親の介護が始まるやもしれない。
ありがたいことに両親はまだ健在、である。
みっちり仕事が出来るのは今しかない。

また、少しシビアな話であるが
今、私達家族が住んでいる家は抵当に入っていて
銀行が「早く売ってくれ」とうるさく言ってきている。
この家を相続した姉はギリギリまで粘るつもりだが
いつどうなるかはわからない。
今なら通勤だけで小一時間、これ以上遠くなると
かなりキツイものがある。
通えるのはこの家に住んでいる今しかない。

決して良い条件の仕事じゃないけれど
それを理由にしてソコを仕事の選択肢から外すのは
もったいない気がした。
なんやかや言うてもネームバリューだけは
スゴい職場だ。

「後悔したくなかったからです。」
面接官にはそれしかいえなかったけど。
ツッコミもなかったからそれ以上は語らなかったけど。

そしてもうひとつは
「もし、遠方から友がきたら
 大阪を楽しんでもらえるよう
 案内したい。」
という私の中のイメージ。
もしその時にそのテーマパークに行きたい!
と言われた場合、1日や2日の下見では
そのテーマパークの楽しさは掌握できない。
ハマる人が大勢いる中、私のように
楽しめずに帰って行かれる方も実は少なくない。
結構お高い入場料を払っているにも関わらず、である。

初めてでも、1回キリでも、きっと楽しめる術があるはず。
年パス買って通うとか、ネットでググりまくるとか
方法は他にもいろいろあるけども
なんだかんだで「ソコで働く」という形で
私の中でのイメージを具象化することになった。

あとは、右脳の中のなんだかわからない
「なんだかんだ」が、後に次々と明らかになってくる。

(まだまだつづく)

就活

(「なぜか気になる職場」よりつづき)

まずは登録説明会への参加申し込み。
募集サイトから申し込むと早速メールで自動返信がある。
今はなんでもデジタルだすな。
ん?申し込みは通ってるのに説明会の案内がない。
いつ、どこへ行きゃええねん?
てなことで、お問い合わせ先に直接電話をする。
肝心なところはまだまだやっぱりアナログだ。

聞けば中高年、主婦向け説明会は定員オーバー
同じ日に条件フリーの説明会があるので
そちらでいかがですかときた。
フリーてか、なんやそれ?まぁなんでもえぇわ。
流れに任せて行くことにした。

説明会に行くと、いきなり身分証明書の
写真撮影から始まった。
え?あたしまだ応募するともなんとも言うてへんし!
まぁええか。(こればっかし)
え?なに?説明会参加者全員に
ミニヨンのボールペンくれるって?
ラッキー♪^^ミニヨン大好きな雪にあ~げよっと♪

1時間ほどの会社説明のあとに選考があるけども
応募を見送る方はそこで帰っていただいて結構!
とのこと。
なるほど、了解なりなりぃ♪( ̄▽ ̄)ゞ

合間をぬって規定のエントリーシートを書く。

御歳53歳。
主婦。
栄養士、調理師免許所持。
接客業20年勤務。
本当は「40年」と書きたいところやったけど
ハッタリと判断されては困るので
半分の20年にしといてやった。

勤務シフトの希望
10時~16時、平日のみで 週3日前後。
時給も職種も拘りはなかったが
シフトだけは譲れなかった。
サービス業でこんな希望、とんでもないやつだ。
ま、ダメもとダメもと♪

説明会が終わり、選考が始まる。
「人数が多いので、最後の方は
2時間くらいかかるかもしれません。」
え?困る!お昼から彼女とランチの約束してるのに!
今回は見送ってちゃっちゃと帰ろうか?
ま、でもギリギリまで待ってみよう。
と思うやいなや、いきなり呼ばれた。
「あ」から始まる名字、最強である。

面接ではエントリーシートに書いてあることの確認や
書いてないことへの簡単な聞き取りが主だったが
最後に
「なぜここで働こうと思ったのですか」
と尋ねられて言葉が詰まってしまった。
まさか、右脳の赴くままに、とは言えない(笑)。
しばし息を呑んだ後に私の口から
とっさに出てきた言葉は

「後悔したくなかったからです。(* ̄ー ̄)」

的外れで突拍子もない応えに面接官は
それ以上突っ込むでもなく、嘲笑するでもなく
「あ、そうですか(^^)」
と軽く流してくれた。
ありがとう。

直後に面接官が変わった。
のちにそれは2次審査だと知る。

「土日は入れないんですか?」
「この時間より早くは入れないんですか?」
「これ以上遅くは残れないんですか?」
「重いものは持てないとのことですが
大丈夫ですか?」

譲れるべきところ、そうでないところを
ひと通りやり取りした。
その後、面接官が少し席を外し、また別室から戻ってきた。

「じゃ、ぬいいとさん、採用いたします。」

?!(・◇・;) ? へっ?もう?
エントリーシートにワガママ放題書いておいて
ヨカッタ。(^ー^;A
それより裏方?まさかホール?
まぁどっちでもやるけど。

かくして、右脳の赴くがままに
流れに任せて動いた結果
以前遊びにいったけれども一度行けばもういいかな?
と思っていたテーマパークで働くことになった。
(まだつづく)

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