2025年11月 7日(金) 18:52 JST

絵を描くのはそんなに好きじゃない

実は本当のところ、私は「絵を描く」という作業自体は
あまり好きではない。
お料理はそんなに好きじゃないを綴ったのは
実は私における「絵を描く」ということに
通じるものがあるからだ。

これまでも単発にではあるがイラストの依頼は受けていた。
過去の挨拶状なんかもお披露目している。
やりたいことを読んだ方は
「ぬいいとさん、絵を描くのが好きでたまらない」
の印象をお持ちになった方も多いと思うが
実は描く作業自体は苦手なのである。

「コレコレこういう絵を描いてほしい」
と言われれば、とりあえずひとつやふたつは形にできる。
でも常にイラスト集は手放せないし、状況が許せば
とことんフリーのイラスト使いまくりだ。
とにもかくにも「描く手が遅い。」(笑)
どうあがいても高級料亭や三ツ星レストランの壁に飾られるような
りっぱな絵画は描けそうにないし
また、そこの壁を越えて絵描きを極めるつもりは
毛頭ない。

それでも、これから絵を描こうとしているのは
「 自分を表わせる手段が今はこれしかないから。」
音楽の心得があればきっと唄にしていたと思う。
運動神経がよければその道で自己表現していたかもしれない。
「食」で表現することもできるが、それは今は時期ではない。
今やりたいのは「絵」で表現すること。
私が本当にほしい絵は、自分で作るしかないのである。

そしてもうひとつ描く理由は
「 思いのままに描けた時の達成感がたまらない 」
何じゃかんじゃ言ってもこれに尽きる。

私の中のルールを書いたのは
これから振りかかってくるもろもろに対して
少しでも優先順位をわかりやすくするため。
まずはビジネス優先、その次に自分、その次に他人。
いや、本当はそんなルール、自分の中では
とうの昔からできあがってたんだけど。
ただ、以前は自分がやりたくて自ら買って出たものが
今後はそうでなくなるものが多い、ということを
こんなところでコソッと宣言。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなことを綴ろうとしていた先日のオフに
この秋にどえらい事を企てている友から
「お仕事の依頼」があった。
「あなたのイメージで天使のイラストをお願いします
 但し、報酬期待薄。」
なんとビミョーやなぁ!(笑)(笑)
彼女が企てているイベントの趣旨は把握済みで
いっちょかみの私もどこかでぶら下がる所存だった。
ただ、今は個人的にはパワー不足
自ら湧き上がってくるものがあるまでしばし充電しながら
静観するつもりだった。
もちろん、参加の折には報酬度外視の心づもりだったのだが。

「仕事」ってかぁ!しかも「報酬期待薄」やて!^皿^
「報酬なし」なら「ソレ仕事ちゃうやん!?」って
突っ込んでこの依頼、後回しにするのに(笑)(笑)。

折しも広報紙の発注を終え、別の友から依頼されている
2年ぶりのおおきな仕事
返事待ちで作業休止状態、急に出来た隙間時間に
「はてさて、なにすんべ?」と思案していたときに
この依頼メールである。
意識的、無意識的かかわらず、どこまでも
ツボを押さえてくるのだ、この方は。
で、私の中のルールからすれば「とりあえず、描け」である。
イラスト集片手にラフスケッチしたものを写メで送ると
「楽しんでるね♪」のお返事。
いや、正直、楽しんでるというよりは「お仕事モード」だ。(笑)
何度も申しあげたとおり、絵を描くこと自体は
そんなに好きじゃない。(笑)

自ら湧き出るものが出てくるまでもう少し待ってほしかったが
返せば「そんなもん待ってたら祭りが終わる」とも言えた
今の私はそんな状態だ。
ほどなく見たサイトによると、彼女の周りには
他にも絵が描ける方がいっぱいいる様子
ひとつひとつ私がいなくても大丈夫な役目を捨てていくと
「とどのつまり、自分が描きたい絵を描けばいい」
という彼女の言葉が次第に私の中にインストールされていく。
要するに彼女はくすぶってる私の「背中を押してくれた」というわけだ。

こちらが要求した「報酬」、快諾してくれてたけど
彼女の相場からして、ちょっと高かったかな?ま、いっか。
それ以前に、まだできていないけど。(焦)

私の中のルール

「 ルールは私の中にある 」
ではわからん!!というお声もあるだろう。
私自身もまだそのルールをきちんと自分の中に
インストールできていないので
ここで明文化しようかとも考えた。

しかしここでルールをあまりにも事細かに書くと
のちに出てくる「 臨機応変的例外 」にあげ足とられたり
気を遣わなくていい人が必要以上に気を遣ったりするので
わかりやすいところだけ掲載。

1.当分の間はイラスト、HP作成、DTPその他もろもろetc
  私からは外部へは制作の働きかけをしない。
  ただし、自ら湧き上がってきたものに関しては
  この限りでない。

2.もし外部からなんらかの依頼があった場合
  初めに「ビジネス」か「ボランティア」か確認させていただく。
  基本的には「タイムリミットや完成義務があるもの」は
  ビジネスとしてお話を進めさせていただく。
  報酬は「臨機応変、応相談」(笑)
  生銭( きぜに )ばかりが報酬とは限らない。
  報酬に込められた「気持ち」で判断させていただく。

  「ボランティア」の場合は作業着手がいつになるかわからないこと
  最悪の場合は受けても出来あがる保証がないことを
  依頼者に納得してもらう。

ま、今日はこんなところで。

お料理はそんなに好きじゃない

栄養士・調理師の免許を持っていて
「 食 」に関する仕事に随時ついていて
毎日ごはんをつくるのが当たり前の体( てい )で
その上ご丁寧に「 ばんごはんサイト 」まで立ち上げてる
今日のぬいいとさん。
「 料理を作るのが好きでたまらない 」
の印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれないが
実は本当のところ、あんまり「 好き 」という自覚はない。
いや、元々は「 好き 」から始まったんだろうけど
今はそうでもない。
絶対上げ膳据え膳の方がいいに決まってる(笑)。

家庭においては一応毎日体裁は整えているが
20年作り続けているにもかかわらず
未だにレシピを見ないと作れないものもあるし
高級料亭や三ツ星レストランに勤めたとしても
3日で三行半突きつけられるほどの腕しかないし
また、そこの壁を越えて料理をきわめようという考えも
毛頭ない。

でも、それでも毎日作ってる。

理由は
「 経済的なこと 」(笑)。
やっぱり自分で作るのが一番安い。
「 食べに行く方が安上がり 」なひとり暮らしになれば
きっと食べに出てばかりか、スーパーのお惣菜やレトルトで
まかなっちゃうんだろうな。

あともうひとつは、自分で作った方がおいしいものや
自分にしか作れないものがあるから
というのも理由のひとつ。
たとえばタルタルソースはどんなに手間がかかっても
自家製だ。
酢豚ベースはタマノイに頼りまくりだけど(笑)。

ただひとつ、自分のなかで確固としてもっているものは
「 食に関しては何を振られても即座に線引きができる。」
ということ。

たとえば
「 コレコレこういうことを1万円でやってほしいんだけど 」
という依頼がきたとした場合、状況に応じて
やるかやらないかは即座に判断できる。
もっといろいろ例をあげたいけど
出勤時間が迫ってきたので省略。

要するに言いたいことは…
「 デザインやホームページ作りに関しても
  同じスタンスでやっていこう 」
ということに決めたこと。

細かいルールは私の中にある。

「 最下位 」がダメなら

少し前にやりたいこと
「 最下位には最下位なりの戦い方がある 」
と書いて、
「 『最下位』なんて書いちゃだめ!」
と、姫に諭されてしまいましたが…
でもね、客観的に見ても私の腕、技術的には
「 最下位同然 」なんですよ(笑)。

美術系の学校を出たわけでもなければデッサンもできない
手は遅い、何かお手本見ないと形作れない
それよりなによりここ数年描いてない。
でもね、自分で仕上げたものを見て
自分でホレボレするようなものが数年に一度
出来上がることがあるんです。
そんなときは、他人の評価なんてお構いなし
もう、完全に自惚れ状態です(笑)。
自分で天才じゃないかと思ってしまうところまで
飛んじゃうのでそれを戒めるための言葉として
「 最下位 」を使いました。

コレは漫画家・西原理恵子さんのウケウリ。
地元で絵に関してはお山の大将だった彼女が
進学した武蔵野美大で待ち受けていたのは
「 学年最下位の成績 」
現実を突きつけられた彼女が思いたったのが
「 最下位には最下位なりの戦い方がある 」
どんな戦い方をしたか詳細は覚えてませんが
今の彼女があるのは根本にその精神があるから。
美大でてるにもかかわらず
漫画を生業としているにもかかわらず
彼女の書斎の傍らには使い古された
「 基本のデザインカット集 」
が転がっていて、未だにそれを紐解いて
絵を描くことがあるそうです。
なんだかちょっと安心しました。

「 技術が乏しくても、絵を描く権利はある。」

さて「 最下位 」を使っちゃダメならば
こういう風に言おうかな?
「 インスタントラーメン作って出しても
商売は成り立つ。」
…なんのこっちゃ?(笑)

笑の野望

笑の選択( 2年前を回顧
の、続き。

最近の高校は、早い時期から卒業後の進路について
学校側からお伺いがくる。
「 進学しないで漫画家のアシスタントになる。」
だとか
「 やっぱりとりあえずアチコチの大学見てから。」
など、1年、2年といろいろ揺れていた笑が
ここへきて的を絞ってきた。

「 おら、東京さ行ぐだ。」
東京にある猫みたいな名前の芸大に行くとな。
「 浪人覚悟で受験しないと 」
とは笑の弁。
合格者の七割が浪人生だそうだ。
受験生は粗方その手の塾に行くのが当たり前。
ただ絵を描くのが好きなだけでは踏み込めない
そのような世界のようだ。

笑「 ひとり暮らしもしてみたいし〜。」
ぬ「 なぁ〜にぃ〜ぃ?!ひとりぐらしぃ〜?!
   …おかんもしたいぞぉ!!」
いや、そういう問題とちゃうやろ。

笑は塾代や入学してからの授業料など
お金のことを気にしているが
親のスタンスは
「 出来る限りの支援はするけど
  無理な部分は自分で調達してね♪」
そして笑のスタンスは
「 足らんかったら私の貯金使って。
  それでも足らなかったら自ら稼ぐ。」
である。
ただ、心配なのは…予想以上に金かかる(笑)。
ま、まま、家族みんなが元気ならどうにかなるやろ。
いや、どうにかする。
どうにもならなくても命までは取られないだろう(笑)。

公立高校無償化、そんなんいらんで!
の考えは変わらないけど
「 郷に入らば郷に従え 」(笑)
頑なにならず国民として受けられる恩恵は
ありがたく頂戴して、浮いたお金は塾代にまわすか
進学資金として積み立てよう。
背に腹はかえられませぬ。

1月から週一で塾に通い出した。
6時間、絵描きっぱなしだそうだ。
こんな形で我が家に受験渦がやってくるとは。
春からは時間は短くなるけど週5になるらしい。
世の受験生がほぼ毎日深夜まで塾通いしていたのを
「 あんなに詰め込んでパンクしないのかしら?」
などと他人ごとながら心配して見ていたが
他人ごとじゃなくなってきた。
「 毎日そんだけ絵描いててイヤになれへん? 」
の素朴な母の疑問に
「 それ以前にやらなアカンことやし。
  私、デッサンへたくそやし。」
と答える笑。
デザインやる人間が集結している高校に身を置いている。
自分の腕がどんなレベルなのかは本人が一番良くわかってる。

母の心配はひとつ。
からだに無理がこなければいいんだけど。
まぁ、まずは見守ろう。

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