2024年12月23日(月) 15:05 JST

鈍くさいヤツだからこそできること

2014年冬季オリンピックから「フィギュアスケート団体」
という競技が新たに加わると聞いて
「 ふぅん、5〜6人で滑るのかな?ぶつかれへんのかな?」
なんて考えてたぬいいとさんです。

…ちゃうっちゅうねん。
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ぬいいとさんは2月生まれです。
「 早生まれ 」「 早行き 」ってやつです。
今でこそ同級生から
「 いや!まだ48なったばっかり?
  うらやまし!腹立つ!( と、軽く首締め入る )」
と言われて無意味でちっちゃな優越感に浸れるんですけどね
幼少の頃は常に鈍くさかったですよ。
幼稚園では先生から完全にごまめ扱い
…あ、「 ごまめ扱い 」ってわかります?
ちっちゃい子がお兄ちゃん達に混じって鬼ごっこするとき
わざとちっちゃい子が鬼にならないように捕まえずに
勝手に走り回らせること、あったでしょ?あんな扱いです。
先生の言うこともなかなか理解できなかったりとか
鉄棒や跳び箱がクラスで最後までできなかったりとか。
まぁ私の場合そういった鈍くささは「 早生まれ 」が
原因ではなく、単なる本人の気質によるものだった
なんてことは後々になってわかるんですけどね(笑)(笑)。

ただ、私の周りに同じような子が何人かいたんですが
お誕生日が1・2・3月って子が結構いたような…。
ま、めっちゃあやふやでめっちゃサンプル少ないデータですけど。
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スポーツで活躍している選手っていうのは
「 早生まれ 」の選手の割合は少ないそうですね。
原因のひとつは
「 才能があっても芽が出るまでに
  諦めてしまうことが多いから 」
だと、どこかのリトルリーグの監督さんが仰ってました。
今はみなさん幼稚園から何らかのスポーツを始めることが
あたりまえみたいになっていますが
その幼少の頃の4月生まれと「 早生まれ 」とでは
当然体力的なハンデは大きいです。
にも関わらず学年単位でレギュラー争いをするため
「 早生まれ 」の選手が才能以外のところで
振り落とされてしまうことが多くなる
といったことだそうです。
あ、もちろん「 早生まれの名選手 」もいますよ!
ただ、どうしてもその傾向は否めないそうです。

今はそのあたりのところを踏まえて指導している
スポーツクラブや、スポーツだけでなくお勉強の上でも
成長過程におけるハンデをなくすよう生まれ月によって
クラス分けする私立の学校もあるようですがね。
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私のお話にもどりますが
当時私は「 自分は早行きだから 」なんて認識はなく
ただ、自分が根っから鈍くさいだけ、と思い込んでて
かといってそれで落ち込むこともなく発奮して頑張るでもなく
もう自分が周りのだれよりも遅れていることが
あたりまえみたいになっていたんですよね。

幸いなことに両親はそんな私に苛立って急かすこともなく
かといって必要以上に構って過保護にすることもなく
のんびりのびのびマイペースで進む私を見守ってくれました。
…いや、ただ単にホッタラかされてただけかな?(笑)

でもね、「 早生まれ 」が原因かどうかは別にして
人より遅れたり取り残されたりすることが当たり前の状態って
そう悪くはなかったかなぁと後々思えるようになりましたよ。

かなり時代遅れなことや、みんなが忘れかけてる様なことでも
自分がやりたい、やらねばと思うことには食らいつきましたね。
「 もう、いくつだから○○しないと 」
とか
「 そんな歳で○○するなんてはずかしい 」
とか、あまり思うことなくここまでやってこれたような
気がします。
まぁ周りからみればとても奇妙な場面も数ありましたけど(笑)

それから…取り残されている人の存在、ってのを
意識するようになりました。
先ほど
「 鈍くさいことがあたりまえでさして落ち込まなかった 」
と書いてしまいましたが、本当は心細いところが
あったのかもしれません。
あまりに出遅れて存在さえ忘れられ傷ついたこともあります。
いろんな場面で「 誰が取り残されてないかなぁ?」
ってことに意識がいくようになりましたね。
ただ、これは歳を重ねるにつれ少し自分で心しないと
いつの間にか忘れてしまうことのようです。
まぁね、心の賢い方は早生まれでなかろうが
いつもトップクラスの人生を歩んでいようが
悟ってらっしゃることなんですけどね。^^;

私は自分が鈍くさかったからそこに気づけました。
鈍くささを与えてもらった幸運に感謝!

「 鈍くさいヤツだからこそできること 」
忘れないうちに今一度、自問してみようっと。