2024年12月23日(月) 07:04 JST

斜めから見る卒業式

昨年までの4年間と来年からの4年間
毎年我が家では「 卒業式 」があります。
今年はその中休み。
で、卒業式をちょっと違った角度から綴りますね。

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お店の常連さんで、うちのオヤジと同じ

「 大正14年2月生まれ 」

の、おっちゃん…もとい(笑)
殿方がいらっしゃいます。
息子さんは54歳。市内の小学校で
校長先生をなさってるそうです。

殿方「 今日は卒業式やなぁ。 」

ぬ「 市内の小学校はそうですよね。」

殿「 今日ホンマはワシ、息子の卒業式に
  行こ思ててんけどな、
  『来るな!』言われてな。」

ぬ「 え?お孫さんじゃ…? 」

殿「 ちゃうちゃう!
  あの校長先生やっとる息子やがな!
 『来たら余計緊張するがな!』
  とか言われたわ。」

ぬ「 はえぇ~~~~~~?!(驚) 」

殿「 今年校長になって初めての卒業式やろ?
  もともと人前で喋るの苦手な方やし
  うまいことできるんか気になってなぁ。
  で、こそぉっと見に行ったろぉ思たんや。」

ぬ「 ひゃー、いつまでたっても
  親はおやですねぇ。」

82歳とは思えないどえらい元気なおっちゃん
…もとい(笑)、殿方です。

思わず想像してしまいました。
今、Y太が通ってる小学校の
あの威厳ある校長先生が壇上で演説してる様を
心配気に眺める、校長以上に
威厳ありそげなおっちゃん。
そのおっちゃんが隣に座るあたしにむかって

「 実はアレ、ワシの息子だんねん。」

と、黙ってられずに暴してしまう。

これはもう保護者的には
罪のない範囲の、格好の笑い話として
あっちゅーまに校区内に広がっちゃうやろなぁ。

殿「 しゃーないからもう今日は
  パチンコしにきたんや。」

ぬ「 でも、こそぉっと言うても
  今、どこの小学校もチェック厳しいから
  入れてもらえないかもしれませんよ。
  あ、でも校長のオヤジやっちゅーたら
  入れてくれるか。(笑) 」

殿「 そないなったら正装しなあかんがな!
  このジャンパー姿でこそぉっと
  行きたかったんや。
  死ぬまでにいっぺんでえぇから
  息子挨拶するとこ、みたいがなぁ。 」

とても気のいい殿方なんですが
見た目はもうしわけないけど
かなり強面の持ち主。
受付机のある小学校の正門を
素通りできるタイプじゃありません。
   ( 殿方、失礼! )

殿「 そうか、チェック厳しいか。
  やっぱり無理かな…。 」

少し寂しげな殿方。
その校長先生がウチの小学校に赴任されたら
なんとかしてあげられるんだけど(笑)。

親離れ、子離れはできても
親子共々、どれだけ年老いても
いや、たとえどちらかがこの世を去っても

「 親子関係 」

に、卒業はないようです。

あ、そうそう。
おっちゃん、おっちゃん!
だいたい、人前出るのが苦手やっちゅーような人間やったら、ハナから校長先生やろうなんて、いや、それ以前に教諭になろうなんて思いもしまへんでぇ!(笑)(笑)(笑)
あ、失礼。仮にもお客様でござんした。
もとい、殿方!