2024年12月30日(月) 04:08 JST

それ、ちょっと、ちゃうんちゃう?

だいぶ前のはなしですが
金曜夜の「探偵ナイトスクープ」で
こんな依頼がありました。

〇o。.。o〇 〇o。.。o〇 〇o。.。o〇 〇o。.。o〇

依頼主はぬいいとさんと同じ年代の主婦。
五歳をカシラに三人の息子がいてて
ご主人は数年前に事故で他界。

ご主人がなくなって絶望の縁にあったときにマラソンに出会い
以来走ることが生き甲斐となって
立ち直ることができたとのこと。

今では走ることなしでは生きていけないほどで
マラソン大会にむけて毎日走り込んでいるが
そのトレーニングをしている一時間ほどのあいだ
留守番している三人のこどもたちが気掛かりだという。
留守の間どういう様子なのか、また弟たちの面倒をみてる
五歳の長男は母親のことをどう思ってるのか
きいてみてほしい、といった依頼でした。

〇o。.。o〇 〇o。.。o〇 〇o。.。o〇 〇o。.。o〇

取材の結果、留守中のこどもたちは
お母さんのしつけが行き届いていて
それはそれはしっかりしていました。

こどもたちもお母さんには走り続けてほしいと思っている。
いくらしっかりした子でも毎日一時間
幼子三人だけにするということは決して誉められたことじゃないが
これでこの家族のバランスがとれてるなら
あたしが口だしする筋合いのもんじゃござんせん。
毎日危険を覚悟で頑張ってくださればいい。

問題は、この一連の話を美談としてまとめあげてしまった
番組スタッフのこと。
ご丁寧に年末恒例の名場面集にも再オンエアしている。

 「これは、美談にしちゃいけない!」

何度もいうが素人さんであるお母さんを責めるつもりはない。
でも公共の電波を扱う立場のひとには
これは美談として扱ってほしくありませんでした。
せめて再オンエアだけでも免れてほしかったのに。

亀なあたし。
最初のオンエアで番組に投書すべきだったと
今頃になってくやんでます。