初体験
- 2017年5月16日(火) 23:33 JST
- 投稿者: ぬいいとさん
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父を冥途へ送り出す日の朝、わが家での会話。
「オレ、お葬式行ったことないし。」
18の末息子が言う。
「 え?そやったっけ?
ほな、今日起こる何もかもが初体験やなぁ。」
と、応えたのちに一抹の不安を覚えた。
「 今日のお葬式が、世間一般レベルのお葬式だと
息子が思い込んだらどうしよう。」
何事も初めて体験したものが多かれ少なかれ ノーマルレベルとして刷り込まれる。
まぁ回を重ねるごとに、誤差は是正されていくのだけれど。
「 通夜、告別式のない直葬。」
かろうじてごく身内でささやかなお別れの時間を設ける。
参列者は子、孫のみ十名ほど。
何十回とそういう場面に遭遇している私も そういったお別れの儀式は初体験だ。
超リーズナブルながらも
「 せめてこれだけは 」
といったことをひとつ、ふたつと重ねると
あっちゅう間に何万、何十万円と費用がかさんでくる。
こういうことさえもできない遺族も、今の世の中
たくさんいらっしゃるんだろうな。
亡くなった後もご遺体をそのままにしていたというニュース
わからないでもない。
「オレ、お葬式行ったことないし。」
18の末息子が言う。
「 え?そやったっけ?
ほな、今日起こる何もかもが初体験やなぁ。」
と、応えたのちに一抹の不安を覚えた。
「 今日のお葬式が、世間一般レベルのお葬式だと
息子が思い込んだらどうしよう。」
何事も初めて体験したものが多かれ少なかれ ノーマルレベルとして刷り込まれる。
まぁ回を重ねるごとに、誤差は是正されていくのだけれど。
「 通夜、告別式のない直葬。」
かろうじてごく身内でささやかなお別れの時間を設ける。
参列者は子、孫のみ十名ほど。
何十回とそういう場面に遭遇している私も そういったお別れの儀式は初体験だ。
超リーズナブルながらも
「 せめてこれだけは 」
といったことをひとつ、ふたつと重ねると
あっちゅう間に何万、何十万円と費用がかさんでくる。
こういうことさえもできない遺族も、今の世の中
たくさんいらっしゃるんだろうな。
亡くなった後もご遺体をそのままにしていたというニュース
わからないでもない。