2024年12月23日(月) 06:01 JST

たい焼き屋さん

お昼の数時間という日雇いのお仕事をゲットした。
ミナミ(大阪の繁華街)でたい焼きを売るバイトだ。
レジは昔ながらのものなので扱いは熟知している。
たい焼きの種類も2種類なので物覚えの悪い私でも大丈夫。
焼くのはレギュラーさんなので、私は売るだけだ。
ライン作業は2時間ぶっ通しだと吐きそうにシンドイけど
販売は4時間ぶっ通しでも全然苦にならない。
「 天職 」といってもいいかしら。

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2週間後、再びたい焼き屋さんへ。

「 2回目でまだ不慣れですけどよろしくお願いしまぁす♪」

店長さん、女性スタッフ2名さん、ほんの一瞬空気が止まる。
つかの間の静寂のあとに店長さんが女学生風スタッフさんに

「 …ま、自分、もうできるよね、大丈夫♪^^」

と、ポンと肩を叩いた。

不慣れな手つきでたい焼きを焼き始める女学生の彼女。
後にその彼女も私と同じ派遣の日雇いバイトで
しかも私と同じ、2度目の現場入りだと知る。
私が先制パンチ的バリアを張ってしまったがために
同じ立場の彼女にプレッシャーがかかってしまったようだ。

ぬ「 ごめぇん!何も知らんと変なこと言うて
  えらい負担かけてしもたなぁ! 」

彼女「 いえいえ、大丈夫ですよ〜。^^ 」

かなり前から短期派遣の登録はしていたけど
働き出したのは最近であること
検品はヤッパリきつい!と思ったこと
ここの現場は楽しみにしていること、などなど
初頭の私の失礼なぞ気にも留めずにいろいろお話してくれた。

バイトも終わりに近づいた頃に

「 最初はロスが多かったけど、結構さまになってきたと
 思いませーん?(^_^)v 」

と、自分で焼いたたい焼きを前にしてご満悦の彼女。

彼女の明るさに本当に救われた。
彼女の姿勢を見て、まだまだ私は甘いと悟った。
自分の子どもくらいの年頃の彼女にたくさんのことを
教えてもらった1日だった。

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その2週間後に3度目のたい焼き屋さんへ。
売り場へ行くと見慣れない機械が。

店長「 今日からレジが変わります〜。」

あ、あいぱっとぉ〜〜〜?!
昔ながらのレジでめちゃくちゃ安堵してたのに。(T_T)
たどたどしい指遣いでタッチパネルを撫で回す。

スタッフもいつもよりひとり少ない。
もしかして…

「 ぬいいとさん、そしたらたい焼き焼いてもらえますかぁ?」

キタ━━━(>_<)━━━!!
ε=ε=(;ノ^^)ノ゛どうしよドウシヨどうしましょ〜!

と、つかの間の動揺はあったものの、潔く快諾できたのも
前回あった、女学生バイトさんとの出会いのおかげだ。
2度目だろうが3度目だろうがそんなの関係ねぇ。(古)

まだまだ未熟ながらもなんとかたい焼き焼きぃの
始動し始めてまだまだエラー連発のiPadと格闘しぃの
かなりの割合でやってくる外国人さんに
カタコト英語でやりとりしながら楽しみぃの
馴染みのお客様の難解カスタマイズオーダーに苦戦しぃのと
いろいろあったけど、何もかもが面白く思えた。
ここの現場が一番合ってるかな?

(2015.10.26.〜11.13.)