2024年12月22日(日) 02:01 JST

続・お宮に奉られた御守り

(「 お宮に奉られた御守り 」よりつづき)

「 器具を挿れて一晩かけて入り口を広げ
  次の日の朝抜きます。
 お仕事のお休みの日はいつですか?」

ヨカッタ、お腹切られるんかと思った。
でも一晩でお宮の出入り口を広げる器具って
なに?どんなん?
もしかして電気じかけとか?
やだ、怖くて訊けない。
透明のはてなマークを頭上にたくさん漂わせながら
とりあえず3週間先の月曜夜、火曜朝のアポ取りをした。

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さて、お約束の月曜夜。
「 今日はコレを挿れます。」
といって先生が手にしたモノは爪楊枝よりも少し太くて長い
こげ茶色のこよりみたいなモノだ。
コレのどこに電気やバネがあるんだ?
なんて的外れな透明はてなマークを頭上に浮かべながら
内診台に登る。

必殺仕事人の誰かに針でスルンと急所を刺されたような
なんともいえない感覚が走る。

「 はい、終わりましたよ〜。
 今夜はあまりバタバタしないでくださいね。」

我慢はできるけど何もする気になれない鈍痛と
未だ成仏させることのできない透明のはてなマークを
お腹の中に抱えながら、蒸し暑い一夜を過ごす。
( もうちょっと、つづく )