2024年12月23日(月) 01:19 JST

トラ

激動の10日間を送っていた家族をそばで見守りながら
その間なんてこたぁない日々を送っていたぬいいとさんです。
ちなみに、ブログ更新滞りの原因はそんなことではなく
単なる「ぬいいとさんの携帯機種変更」によるものでした。
あ〜、まだ文字入力が慣れない!

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もう10日ほど前のお話なんですが、実姉 keshidama さんちの
愛猫・トラが亡くなりました。
keshidama さんが所要で病院から戻ってきた時は
いつもと変わらず「にゃ〜♪」と言って出迎えてくれ
変わりなくご飯も食べ、変わりなくいつもの
お気に入りの場所でゴロンとしていたそうなんですが
急に苦しみだしたかと思えば
数十秒もしないうちに動かなくなり
すぐさま病院に駆けつけましたが
すでにもうご臨終の状態だったそうです。
本当に呆気ない最期でした。

12歳間近、人間で言うともうご老体の域に達していたのですが
歳のわりには体格も毛並みもよくて、数週間前に受けた
健康診断でも異常ナシ、今どき珍しく室内飼いではなく
野放し飼いで何も病気を貰わずこの歳まで生きてこられたのは
奇跡に近いとお医者さんにも感心されたところでした。
死因は「おそらく心臓マヒだろう」とのこと。
ひとつだけ幸いだったことは、家の中で
みんながいる所で亡くなったことでした。

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ペットが亡くなった場合、それが不可抗力な事であっても
ご自分を責められる方が少なくないらしく
keshidama さんもご多分に漏れず、当初は
「いつもより早い時間に病院行ってトラに心配かけたからかな」
とか
「病院の先生に心臓マッサージしてもらうよう
 頼めばよかったかな」
などといろいろ悔やんだそうで、今は少しは
落ち着かれたようですがそれでも未だにその気持ちが
拭いきれないでいるようです。

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これはあくまで私目線での見解ですが
トラは本当に幸せ者だったと思います。
今は猫といえば「室内飼い」が常識となりつつありますが
トラには「外で遊ぶ」という、猫が本来望んでいるであろう
「自由」がありました。
反面、野良猫とは違い、帰る家があり、食べるごはんがあり
そしてなにより愛してくれる「家族」がいました。
最期の時に最善を尽くしたのにもかかわらず
悔いていた keshidama さんを見ていると
外で亡くならなかったことは本当にトラの愛すべき家族に対する
最後の思いやりだったのではないかとさえ思います。
いつ、何が原因でどう亡くなったのかわからない…
そんな最期だったとしたら keshidama さん
もっと立ち直れない状態だったと思います。

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本当に急に逝ってしまったトラですが
実はたくさんの置き土産をしていってくれました。
大きなみやげ、小さなみやげ、いろいろあります。
親族とはいえ、自分の家のことではないので
詳しくは書きませんが、たまにしかチョッカイ出さない
こんな私にも、トラは置き土産をしていってくれましたよ。
え?どんなみやげかって?
ん〜、ひとことで言えば「 安心 」かな?
トラは土産のつもりではなかっただろうけど
ポロンと落としていったもの勝手に拾って幸せ感じています。

ありがとね、トラ。
決して愛想よくはなかったけど(笑)
一度しか抱っこできなかったけど
差し伸べた手をマジ噛みすることなく、怪訝な顔して
クンクン匂う様は、人見知りなあなたにとって
最大限の私に対する信頼の表現と今でも勝手に思い込んでます。

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動物やペットに対しての思い入れは人それぞれです。
「命あるものみんな尊し」「家族同然」と思われる方もいれば
「犬畜生が!」「たかがペットごときに」と思われる方もいます。

私は「大昔に猫を飼ったことがあるだけ」の人間です。
これから先ペットを飼うことがあるかどうかはわかりませんが
いずれにせよどちらの立場も察する人でありたいと思います。

写真は先月 keshidama さんから頂戴した最後のトラの写メ。
晩年すこぶるお気に入りだった猫草を前にして。
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