2024年12月22日(日) 17:25 JST

追悼のしおり

先日、旦那さんが仕事絡みでお世話になっている
取引先会社の社長さんが亡くなりました。
当然お通夜に参列したのですが、帰り際に頂戴する
お心遣いの品…アレ、なんていうんやったかな?
ホレ、お砂糖とかお茶とかミニタオルとかちょっとしたもの
くださいますやん?
そのお通夜で配られたお心遣いの品に添えてあった挨拶状は
一見葬儀場で用意される既成のものだったのですが・・・
110526_1009~0001
中をよく見ると型通りのご挨拶の最後の方に
1行だけこんな言葉が添えられていました。
110526_1010~0001

「 父は仕事一筋で優しい人でした 」

葬儀場の方での企て事なのか、ご家族が考えたことなのか
定かではありませんが、旦那さん、挨拶状をしばらく眺めて
「 この一行と家紋だけインキが違う。
  ココだけ自社刷りやな。」
と分析。さすが印刷屋です。

ともすれば読まれることもなく捨てられてしまいがちな
この挨拶状に故人を偲んで綴られた、たった一行の言葉。
お話には聞いてたけれど、お顔も知らない社長さんなのに
なぜだかこの一行を見て涙がとまりませんでした。
ご家族を大切にしておられたであろうことがよく伝わります。

仕事絡みの葬儀ということでお香典などは会社からで
社員は式に参列するだけ、となるところなのですが
「 いや、あの社長には特別お世話になったから 」
と個人的にお香典を包む社員さんも結構いらしたそうです。
( ウチの旦那さんもそのひとりです。)
お人柄がうかがえます。
社長さん、安らかにおやすみください。