2024年4月19日(金) 15:41 JST

復興討論会

1997年8月に電車で小一時間あれば行ける芦屋浜へ
ちょっとしたバカンスで行ったぬいいとさんです。
芦屋の駅に降りたらズラーッと立ち並んた仮設住宅が
目に飛び込んできました。
阪神大震災の二日後にはほぼ普通の生活に戻っていた
大阪住まいのぬいいとさん。

「 2年以上経つのに、まだこんなに… 」

まだまだ過去のものじゃないということを心した瞬間でした。

ちなみに。
「 百聞は一見にしかず 」
の続きに
「 百見は一行にしかず 」
という言葉があることを知ったのはつい最近です。

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昨夜、日本の某国営放送局で(って、ひとつしかない!w)
「 復興への青写真 」
と題して討論会が行われていた。
その日のお昼に開かれていた「 復興構築会議 」の
メンバーの方々に加えて岩手の釜石市長、宮城の南三陸町長
そして世界の百人のひとりに選ばれた南相馬市長を交えての
討論会だった。

新聞も読まないなんてこたぁない主婦の率直な感想。

「 みんな、言うてることはもっともだ。」

(笑)素直にもほどがある。
少し社会を知った方ならもっと裏の裏まで
話が読めるんだろうけどな。
ただ、ひとつだけわかるのは、みんなの言い分を
一度に100%聞き入れるのは到底ムリだということ。
被災者の我慢も限界を越えてらっしゃるのは良くわかる。
でも…時間はまだまだかかるんだろうなっていうのが
正直な印象だ。

それにしても実際危機に直面しているところの長たる方の
モノ言いには本当に気が溢れている。
この番組に関しては台本の有無はわからないが
アチコチのメディアで出てくる当事者の長たる方々は
台本がなくても問われたことに対して躊躇なく答えが出てくる。
モノ言いの上手い下手は関係なく、確固とした
信念といったものが心根にあって、それがモノを
言わせているというのがよくわかる。
それぞれの長たる方の言い分には相反するものもあったが
「 とにかく一刻も早くよい方向へ 」
という根っこの思いに関しては同じはず。
争うことなく、よい方向に向かうと信じたい。

個人的には福島原発絡みの被災者の方々が気になる。
津波被害の方々の復興への道もとてつもなく長いことは
認識しているが、原発絡みの被害はあまりにも先が
見えなさすぎる。

南相馬市長さん曰わく
「 世界の百人のひとりに選ばれはしましたが
  地元に帰れば叱られ通し、謝り通しです。
  復旧、復興したくても何も進められない
  見通しもたたない状況に困り果てています。
  津波被害も大変なことは重々わかっていますが
  福島の場合はそれとは別物、安易に復興という言葉は
  使わないでほしい。」

組織が大きくても小さくても、長たる方は
批判の矢面にたつ宿命にあるんだな。
よほど強いものをもったひとでないとやっていけないな。
もしくはものっそいい加減で非情なヤツか。

あまり知られていないが茨城県も被災地です
と、先日鹿島アントラーズの選手が言っていた。

千葉では未だに地盤沈下が止まっていなくて
斜めに傾いた自宅を修繕できずに未だに手付かずのままの
お家がたくさんあるという。

被災地とは全く関係のない観光地での客足激減…

討論会には出てこなかったけど、みんな言いたいこと
たくさんあるやろな。
あたしは、耳を傾けることしかでけへんけど。
ごめんね。