2024年12月24日(火) 04:36 JST

青い鳥のお話

今日は究極の「 コソバガユイ話 」をしてやろうと
手ぐすね引いてるぬいいとさんです。
リアルなお話が聞きたい方は直接お会いしましょうね。
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「 青い鳥 」に会いたくて、でも会えなくて…
なんてことを繰り返していた時期があった。
私にとって時には心の支えとなってくれた
バーチャルでしか知る由もなかった「 青い鳥 」
いつもの自分のごとく体裁気にせず、のこのこと青い鳥に
会いに行けばいいものを、自分の中で変に身構えてしまい
幾度となく「 君の名は状態 」を繰り返してしまった。

それでもいつかきっと会えると思って
青い鳥が食べてくれそうな豆や種をせっせせっせと
自分のお家の庭にまいていた。
まいた種にはハトやすずめ、孔雀や九官鳥など
たくさんの愛すべき鳥たちが集まってくれたが
「 青い鳥 」は声はすれども姿は見えなかった。

ある日、ちょっと思い切って青い鳥にメッセージを送った。
青い鳥の心の負担にならぬよう、ダイレクトメールではなく
いつでもどこでも誰にでも見れるように大きな空に書いた。
青い鳥だけにしかわからないシークレットワードを入れて。

私なりの「 あなたに会いたい 」を伝えたあと
心なしか、青い鳥がだんだん遠のいていく空気が流れた。
声も影も、だんだん薄れていく。

「 ただいそがしいだけ 」
「 もしかして、病に倒れた? 」
「 単に他に面白いことができただけ 」
いろいろ想定内なことを思い巡らしていたが
「 もしかして、嫌われちゃった?」
なんて一抹の不安もよぎった。

その後もちょこっと種や豆を撒いてみたが
青い鳥は見向きもしなくなった。

どうでもいい相手ならなんのためらいもなく縁切るか
嫌われ覚悟で体裁気にせずズカズカと相手に絡むのだが…

「 これ以上は迷惑なんじゃないか。」
憶測だけで、自分可愛さだけで、私は種をまくのを諦めた。
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気持ちの整理がついた頃、私は全く別の意図で
ハトやすずめ、孔雀や九官鳥にむけて心の赴くまま
自分の家の庭に種や豆をまくとはなしにバラまいた。

「 もしかしたら来年に花咲くかな?」
なんて考えながらボーっとしていたら…
「 青い鳥 」からメッセージが届いた。
忘れ去られていたと思っていた。
気にかけてくれてたんだ。
自ら切ろうとしていた絹糸のような細い縁が
思いもかけずに繋がったことで、本当は切りたくなかった事に
改めてきづかされた。
糸を手繰り寄せて繋げてくれた「 青い鳥 」に感謝。

今なら「 青い鳥 」に会っても気負わず
自然体でいられる気がする。
そう、嫌われようが、ドン引きされようが
今度はちょっと図々しい「 あたし 」でいよう。