2024年12月23日(月) 00:17 JST

タイトル、何にしよ?

美大目指して塾で猛特訓中の高3笑だが
今通っている高校は「 建築デザイン科 」。
当然のことながら希望進路に関係なく
建築系の課題が次から次へと容赦なくやってくる。
今日提出期限だった課題のテーマは
「 私の街のデイサービスセンター( やったっけ? )」

自分の住んでいる街にマッチした高齢者対象の施設を建てよ!
というものだ。

笑が設定したコンセプトは
「 銭湯のあるデイサービスセンター 」

オラが街、生野というところは
銭湯( おふろ屋さん )が市内で一番多い街で
幼いときから銭湯に慣れ親しんでいるお年寄りが多い。
ただ、体が不自由になって銭湯に行けなくなった人のために
施設内に銭湯を作り、なおかつ施設の利用者じゃない人
( ビジター )も利用出来るようにして
地域との繋がりももとう
といったもの。

数ヶ月前から地域内に実際ある空き地を探索したり
家族で隣町にあるスーパー銭湯までリサーチしに行ったりと
あれこれ家族ぐるみでも協力( という名の『便乗』w )

そして提出日前夜のきのうのこと。
笑「 タイトル、何にしよ?」

デッカイ用紙にはもうすでに「 設計図 」と
先にあげた「 コンセプト 」がキッチリと出来上がってて
あとはタイトルのところだけが余白になっていた。

ぬいいとさん、笑・考案のコンセプトを前に
しばし考えた末に出した答えは…

「 昨日の参院選で大躍進したみんなの党にあやかって
 『 みんなの銭湯 』って、どない?(^皿^)」

ぬいいとさん的にはクリーンヒットだと思ったが
笑の答えは
「 ……もうえぇわ。」だった。(笑)(笑)

それでも懲りずに
「 あ、みんなの党の掲げてる政策は
『この指止ぉ〜まれ』方式やから
『この湯に……』」
なんてあとを続けるぬいいとさんに対し背を向ける笑。
そら、おかんに訊いたらそないなるでぇ〜(笑)(笑)。
まぁそないなるとわかってて笑も訊いてきたところをみると
笑もかなり煮詰まってたんやろうな。

で、数時間後、旦那と遅い夕食をとっていたところに
笑がやってきた。

ぬ「 結局タイトルは何にしたん? 」
笑「 ん?もう『 みんなの銭湯 』にしたわ。」
ぬ「( 爆笑 )もしかして、今、スゴい敗北感に
  襲われてない?(笑)(笑)(笑) 」
そばでマジに笑に同情する旦那。
「 もっとまともなタイトルないんかい…… 」
機嫌よく笑ってるのはぬいいとさんだけだった。
………………………………………………
将来の目的がまだ定まらない1年生の時は
とりあえず目の前にある課題をそれはそれは完璧にこなして
高得点を頂戴していた笑だが
「 美大受験 」を志すと決めてからは
学校での課題はあくまで「 ノルマ 」となった。
不合格にならない程度に適当なところで手を打つ。
語彙が乏しく投げやりな表現になってしまったが
笑の通う高校の教育方針の根底には
「 社会に通用する人間を育てる 」
がある。
技術的なこともそうだが
「 約束( 期日 )を守る 」
という社会人として大事なこともいろいろ教えておられる。
自分の感性が納得する完璧なものを仕上げるのも大事なことだが
そこに期日だとか、コストだとか、いろんな制約がからんでくると
「 適正な手抜き 」が必要となってくる。
そしてそれを自在にできるのはその道の「 熟練工 」たる人だ。
この術は何をするうえでも、そう、毎日のご飯を作るうえでも
会得していれば応用は利く。
盛大磨いておきたいと、この歳になっても思う。

笑たちに出される課題は、高校レベルとはいえ
途中で投げ出す生徒さんさえいるくらいの
決して低くないレベルのものだ。
あれだけ時間に制約がある中で課題に取り組み
自分なりの完璧ではないけど、そこそこ納得いくところまで仕上げる。
建築士として活躍できるほどではないけど
製図のバイトくらいはできるやろな。
そして、きっとこれから向かう道に進んでも
その腕はぜったいどこかで生きてくるはずだ。
決して回り道ではないぞ。
…と、相変わらずひと事でお気楽に旗振って
応援するだけのぬいいとさんである。

さて、長々とここまで綴ったけど
「 タイトル 」何にしよ?(笑)