2024年12月23日(月) 05:00 JST

雪の卒業式・本編

講堂に入るとみなさん遠慮がちな方ばかりで
後方の席から埋まっていく中で、すぐさま
右サイド席のほぼ最前列に陣取る。
「 クラス代表で証書もらいに行くから。」
この情報だけは結構早めにちょうだいしていた。
幼稚園のときからイベントがあるごとに
母のしつこい自前調査につきあわされていただけあって
最低限の情報だけは雪も心得ている。
ただ、ひとつしくじった。
雪がいるA組は私が座った席と反対
左サイドの席だ。
かなり後悔したが後にそれが功を奏する。
卒業生の名前がひとりひとりよみあげられ
クラス代表として壇上にあがり証書を受け取る雪。

左サイドの席だったら起立した生徒さんたちの壁で
壇上の雪が見えなかったところだ。
ケガの巧妙・その2。
クラスによっては生徒さんたちが自発的に
証書を受けとった後にクラスで声を揃えて
先生にひとこと言葉を送っていた。
「 先生、どうもありがとう♪」
(イントネーションはコテコテ関西なまりで)
「 ○○先生、だぁいすきぃ 」などなど。
なぁなぁ言葉だけど、要は気持ちだ。
「 自発的 」に「 伝えること 」に意味がある。
中には、それ着物の帯かぃ?ってなほど
馬鹿でかい派手なリボンつけて
お化粧ばっちりなじょすい(女子)もいたが
みんな表情は明るく、保護者席のお母さんに
無邪気に手を振ったりなんかしてる。
幸せなら、愛されているなら、それでいい。
そんな格好のじょすいがいたりするが
卒業生も在校生も保護者も、私語にうつつぬかして
うるさくて仕方がない、なんてことはなく
滞りなく、厳かに、みんなしゃんとして
式は進んでいった。
当たり前なんだけど一番大事なことが守られている。
少々の遊びはご愛嬌、個人的には大歓迎だ。
式が終わり、教室に行くと、ほどなく解散。
ちょっとしたイベントがあるかと期待してた分
結構がっかり感があった。
でも最後は教室内で保護者も混じって
自由に記念撮影。
生徒さんたちがおかあさんや先生と
ツーショット写真を撮りまくる中で
私は…雪に一声かけてひと足お先に失礼した。
理由は
「 私がいない方がきっと良い表情の雪が
  写真におさまると思ったから。」
去年の笑の中学卒業式で立証済みだ。
この母、どこまでも
「 映像デザイン科 」だ。
………………………………
家につくとほどなく笑が学校から帰ってきた。
違う学校に通っているが
同じ「 大阪市立 」の高校ということで式の日取りも同じ。
今日は笑も在校生として式に出ていた。
話をきくと式の進行までほぼ同じのようだ。
ぬ「 雪ネェはクラス代表で
   証書もらいに行ってんで。」
笑「 ふうん。
   やっぱり出席番号1番やから?」
ぬ「 失礼なこと言うな!(笑) 」
実力で勝ち取った1番であったことを告げると
笑「 はぁ?アホちゃう?(口ぐせ)
   あ、アホちゃうか。(笑)」
あ、忘れてた。
雪、おめでとっ♪