2024年12月22日(日) 02:09 JST

理想の女性像

NHKスペシャルで
「 松田聖子に見る理想の人生 」

なるものがオンエアされていた。

「 結婚や出産などを経ても芸能界を引退せず
  仕事に走り続ける姿は、同世代の女性たちから
  圧倒的な支持を集めてきた。」

と、新聞テレビ欄の解説にあった。

まさしくあたしと同年代。
デビュー当時から、ブラウン管に映る彼女が
私の興味があるなしにかかわらず目に入ってきた。

彼女の心情はわかるところはあったが
彼女の生き方を「 理想的 」だと思うことは
一度もなかったし
彼女の生き方を見て不快に思うことはなかったけど
感動することや共感することは皆無だった。
要するに「 嫌いでも好きでもない。」
彼女に対するこの冷めた心持ちはいったいなんなの?

その辺を解明してみたくて
つい、番組を見届けてしまった。

SAYAKAさんが幼少の頃、祖母に預けて
アメリカへ進出した。
数々のバッシング報道に対する苦悩。

ただ、母の我が道を行くその後ろ姿を
見て育ったSAYAKAさんは、母を恨むことなく
素直に育っているように見受けられた。

思うに…。
コレは彼女の生き方によるものではなく
SAYAKAさんを預かったおばあちゃまや
傍らにいた夫である神田さんによる
完璧な擁護のおかげなんじゃないかな?

ただ、子どもを見守るだけでなく
例えば、子どもの前では絶対母親の悪口は言わないなどの
確固とした信念といたわりを持って
SAYAKAさんに接していたんじゃないなかと思う。
もちろん聖子さんも彼女なりの家族に対する心遣いは
凡人よりはあっただろう。
おばあちゃまや旦那の姿勢がどうだったのかが知りたくて
ずっと番組を見ていたが結局さいごまでそこに触れられることはなかった。
番組では放映されなかったけど
夫妻が離婚したときに神田さんが言った
「 ここまでよくガマンできたと思う。」
という言葉が印象的だったことを覚えてる。

番組は聖子さんのサクセスストーリーに終始していた。

聖子さん自身に対しては何度も言うが
肯定も否定もする気はない。

ただ、この番組を見て

「 自分の気持ちに正直に生きること 」と

「 自分勝手に生きること 」

を履き違える女性が増えやしないかと
ちょっと案じてしまったぬいいとさんだった。