2024年12月22日(日) 02:11 JST

とことん寝る

「 ぬいいとさんやーい!ヤッホー 」

早めの夜のグループlineにもかかわらず既読さえしない私に様子伺いしてくれた友。

「 ごめん、2日連続で9時に寝てました。」

二夜にわたる失礼を3日目の朝に謝罪。

「1日の、3分の1以上眠ってるー
 冬眠入ったか??」

「 バイト、大変なのでは?」

ありがたき友のお心遣い。(ー人ー)

大昔から晩ごはんを食べ終わった頃になると、無性に眠くなる質だった。
それを越すとあとは少々の夜更かしでも大丈夫なのだが
それを越せずにそのまま床につくことが五十路を迎えた頃から徐々に増えてきた。
日々のルーティン以外何もできずに寝てしまうことに一時ジレンマを感じた。
眠ることに罪悪感を感じたりもした。
このまま私は腐っていくのかとも。

そんな頃に同年代の友達の会話でこんな言葉を良く聞くようになった。

「最近眠れない。」

理由はいろいろだが、主に多かったのが
「4~5時間で目が覚めてあとは眠れない」
「介護で眠れない」
である。

「眠るのって、体力いるねんで。
 だから年寄りは早起きやし
 若い子はいくらでも寝てるやろ?」

そうか、体力があるから寝れるんや。

加えてここ数年は確かに父の介護で大変だったが
夜中は近くに住む姉が看ていてくれたので
こころおきなく眠らせてもらうことができた。

ある日ふと気づいた。

「 眠れるって、この上ない贅沢なんや。」

思うようなことができない生活状況で
今にしてみれば「 うつの一歩手前 」だったが
眠ることを
「 最高の贅沢 」
「 私にとって必要不可欠なこと 」
「 眠れるのは体力がある証拠 」
と、前向きにとらえたことで一気に心の霧が晴れた。
以来、積極的に寝ることにした。

「(そんな状態で)家庭も大丈夫なん?
 家族からはクレームでてない?」

大丈夫、だんなさんも9時には寝てる(笑)。
こどもたちももう大人だ。
主人の実家の両親も健在である。
今はこころおきなく眠れる貴重な感謝すべき時期だと勝手にとらえている。
これで早起きできれば御の字なのだが、さて?

未だに日々のルーティン以外何もできてないという情けない状況ではあるが
それは私が寝すぎてるからではなく
物事ちゃっちゃとしないからである
ということもわかっている。
なかなか直れへんけど。