2024年12月23日(月) 05:36 JST

愛しのガラパゴス

おととしのとある秋頃のこと。
「 顔本 」という会員制多目的ホールの中にある
とある「 ぎーく 」な仲間が集まる小部屋の一室で
暴走女帝とにゃんこ先生が密談しているのを
ドア越しに聞いてしまった。

「 ねぇねぇ、今度リニューアルされる商品の
ホームページのことなんだけど〜
もうガラケーで見てる人なんていないんじゃなぁい?」

「 いなくはないだろけど確かに激減の一途だろうなぁ 」

「 この際、ガラケーユーザー、切り捨てちゃえ〜!」

「 そうだな、かしこまりぃ〜♪」

ふたりの密談をドア越しに聞いたぬいいとさん
ドアを開けるのを躊躇し、その場を立ち去ってしまった。
そのワケは…

「 ガラケーって、何?」

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このお話は事実に基づくたとえ話で、1年半ほど前に
facebook上で交わされたWeb系の超マニアックな会話を
わかりやすく寸劇にしてみたのだが、コレがぬいいとさんの
「 ガラケー 」という言葉との出会いだった。

マジでお堅い高難度なスレッドが続く中で

「 ガラケーって、何?」

なんて恐ろしくて突っ込めず、すぐさまその場を立ち去って
検索の旅に出た。
ほどなくそれが意味するものがわかる。

「 ようするに、今、私が手にしてるこの携帯のことかい。」

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「 ガラパゴス携帯 」略して「 ガラケー 」
わかりやすくいえば「 フツーの携帯 」
いや、スマホユーザーが激増してる今では「 昔の携帯 」
と言った方がいいかもしれない。
と、何をいまさら的な解説。
語源については省略、知りたい方は各々検索の旅に
お出ましになってくださいませね♪^^

ガラケー認識当時はまだ主婦仲間でもスマホユーザーは少なく
かといって携帯をパケ放題にしてる人も皆無
何かあった時だけパソコンでネット開くって方がザラだった。

ちょっとした説明をするのにメールなどの文中に
サイトのURLを貼り付けても反応が芳しくなかったのが
その後スマホユーザーのママさんが増えてくるにつれ
反応がよろしくなってきた。
スマホ、ありがたし。(^人^)

かたやスマホ並みにガラケーを酷使していたぬいいとさん
自分はガラケーで不自由はない。
当分このままでいくぞ!
へんなところで強気だった。

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数ヶ月後、ガラケーでもlineができると知り
さっそく始めた。
ちょうど1年ほど前、笑が一人暮らしを始めたころだ。
家族間の連絡用にと
わざわざ家族全員にまでline登録させた。
便利である。
これまでメールでアチコチ行き来してたコメントが
1ツアップするだけですむのである。

ところがである。
lineの全貌があきらかになるにつれ、ガラケーlineが
いかにイケてなくてともすればスマホユーザーの方々に
苛立ちさえも覚えさせているのではないかということに気づく。

電話でけへん、ゲームでけへん、ノート見られへん
ムービー無理、タイムライン機能ナシ、コメントにタイムラグ
載っかる写真がメチャちっちゃい、既読数が出ない、などなど。
最初はそれを自虐ネタにしてたけど、いい加減お腹一杯になる。

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ガラケー認識後、そんな生活が1年ほど続いた昨年末に
我が家にタブレットがやってきた。
同じガラケーライフのウチの旦那さん、ひところはスマホに
なびいていたが、タブレットがやってきてからは

「 当分ガラケーで充分や 」

と、デッカイ画面に指滑らせてパズドラに興じている。
確かに、自転車通勤の旦那さん、家を出て
会社から帰ってくるまでにスマホいじるような間はない。

lineも急ぎでなければ楽しめるようになった。
家族共有なので愛人さんと秘密のline、なんてのはできないけど。

「 お前はスマホに変えたら? 」
と旦那さんから勧められる。
YouTubeを2分間分割で見なくてもよくなるのは魅力だけど
それ以外はなぁ…
確かに一層便利になるけど、ちょっとした煩わしいことを

「 ガラケーやからぁなぁ!(^皿^)」

ってことを理由にして逃げるって術が使えなくなるな。(笑)

まぁ、今、この手の中にあるガラパゴスが使えなくなるまで
当分はタブレットと対で過ごそう。