2024年12月24日(火) 03:18 JST

自主研修

私の職場は、とある「村」の中にある「喫茶」である。
職場ではよくお客さまから質問を頂戴する。
一番多いのは

"Where is a restroom?"
(トイレはどこ?)

であるが、中には自らの範疇を越える質問もたびたびある。

「絆創膏売ってるところ教えて。」
(^_^;)んー、薬局はとなり村にしかない。

スマホの写メ見せながら
「これ売ってるところ、わかる?」
(>_<)え?そんなスイーツ見たことないし。

結構遠いお店のチラシ見せながら
「このイベントって、どうよ、どんな感じ?」
( ̄ー ̄)はぁ?私、行ったことないし!知らんし!

等々。

これまでの接客経験ではそんな場合、店外の事に関してはできうる限り知るすべてをお教えするが、知らない部分に関しては知らぬ存ぜぬでオーライだった。

が、しかし!
今の職場では少なくともその村の中の事に関しては
「知りません。」
は禁句となっている。
わからないときは店内無線で仲間達に聴けばよいのだが、尋ねられた時に即答できるのが何より望ましい。

「勤務時間外に村の中のリサーチをする。」

強制ではないが、職場ではそれが奨励されている。

今の職場に来てはや1年、その間何度か村中を散策しているが、未だわからないことだらけだ。

なんせこの村にはやたらと娯楽施設があり、しかも常にリニューアルしまくりである。
まぁその村おこしのおかげで一時寂れかけていたこの村もみごと復活したわけであるが。
しかしこちらがチェックして覚えた尻から模様替えしてくるのは記憶力の衰えた五十路おばちゃま泣かせだ。

さて、かねてより気になりながらリサーチできていない娯楽施設がお店の前にあった。
他の娯楽施設がリニューアルしまくる中、ここはむかしながらの姿で鎮座している。
新しいものを追いかけるのに精一杯でここは常に後回し、気づけば1年が経っていた。

「このお店の前にあるアレ、どうなん?
 おもしろい?こわい?ちっちゃい子でも大丈夫?」

┐(⌒~⌒)┌ さぁ~?

とはこのお店のポリシーからして決して言えない(笑)。
しかも目の前にある施設である。
てなことで、遅まきながら先日リサーチしてきた。

偵察を終え、さて、今度この施設のことをお客さまに訊かれたらなんて応えようと頭の中でシミュレーション。
あまり詳細な説明をすると楽しみがなくなるので、オブラートに包んで話さなくちゃ。

「私はおもしろかったけど、怖がってるひともいたし~、後ろだと見えないから私は真ん前で観たけど、前に行きたがらない人もいたし~、ぶっちゃけ、温かかったよ~!(^^)」

て、アカン、伝わらんな。(^^;)
ぬいいとさんの村内散策は延々と続く。