2024年12月23日(月) 04:24 JST

告る。

「 お勉強のお話 」の途中なんですが、
全然関係ないお話を少々…。

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みなさんは、 「 告ったこと 」あります?
えっ?なにをって?
ま、いろいろありますが
一番ポピュラーなのはやっぱり

「 恋の告白 」でしょ?

実はね、このぬいいとさん、生まれてこのかた
自ら告ったことがないんです。

ひとつは告らずに恋が成就しないパターン。
もうひとつはいつ告ろうかとボヤボヤしてるうちに
相手から告られてしまうパターン。
ズルい女です。(笑)

小学校六年生の時、とっても気になる子がいました。

「 よしもとくん 」

背は低い、そないスポーツ万能でもない
へんなオヤジギャグとばす
クラスの女子全員で人気投票した時も
たった一票しか入らない
 (もち、あたしが入れたのよん)
はっきり言ってモテるタイプじゃありません。
取り柄といえばお勉強がよくできたこと
そして何よりぬいいと少女の心を射止めたのは
抜群にうまかった彼の 「 ピアノ 」でした。

音楽の時間に彼が弾いた
「 花のまわりで 」
初めて聴いた時の衝撃は今でも鮮明に心に残ってるし
その音色は今でも耳の奥に残ってます。

ウブな小6ぬいいとさん、本人にはもちろん
今日に至るまでまわりの誰にも告ることはありません。

そうそ、いつだったか担任のきくこ先生が

「 ぬいいとさんはどんなタイプの子が好きなの? 」

なんて訊いてきたことがあってね。

「 あたし、バカと天才は紙一重タイプがいいんです 」

なんて言ったら

「 あー、よしもとくんみたいな子ね 」

と、あっさり言い当てられちゃってね。
心の中でアセったわ。 「 先生、図星すぎるがな 」(笑汗)

で、そのまま告ることなく卒業し
お互い別の中学に行きました。
女子校生活で有名人にキャーキャーいいながらも
彼のことはやはり心の隅にありまして
地元中学の卒業アルバムを知人に見せてもらった時も
なにげに、でも必死に彼を探しましたよ。

「 ワーグナーのような偉大な音楽家になりたい 」

将来の夢をこう語ってました。
第五学区トップの高校に入学した、というのが
あたしの知る彼に関する最後の情報でした。

その後、告らないまでも自分の気持ちに素直に生きてきて
それなりにいろいろあるうちに
彼のこともいつのまにか心から消えてしまいます。

結婚、出産、そしてふたりの子育てにまみれてた
なんてこたぁないある夏の日のこと。
きくこ先生から届いた暑中見舞にこんなことが
書いてありました。

「 よしもとくん、亡くなられたそうですね。」

涙もなにも出なかったけど
ちょっと真っ白になりました。

今にして思えば

「 あなたが好きです 」

と言えなかったことに後悔はしてないけど

「 実はよしもとくんにゾッコンやってんでぇ!!」

と、背中バンバン叩きながらオバはん口調で暴露することが
もう、できないってことが残念です。
いつか会ったときに言ってやろうと思ってたのになぁ。

「 未来がわからない 」
がゆえに、告るタイミングって難しいなぁ…なぁんて
思い巡らせながら、ふとそんな昔話が頭をよぎった
日曜の夜でした。