あたしの十年後 ③

投稿者: ぬいいとさん 2005年8月15日(月) 00:00 JST

  「伝説の食堂のおねえさん」
    ~おばちゃんとは言わせないわよん♪~

(前回よりつづき)
 「昨日はどぉもぉ~~~。」
ごひいきクライアントと昨日の大事な方(お客様)が
てみやげ提げてやってきた。

必死で片づけたんだけど
ビミョーに片付かないお茶の間で
ぬいいとさんご自慢のおはぎと
てみやげのお菓子、お好みのお飲物を前に
  「 本題突入。」

といっても何を話し合うでもない。
ぬいいとさんが一方的に思った事を口走る。

「 あの上司は結構気ィちっちゃいなぁ。
  あそこの部署にこの子は合わんかも?
  でもこっちなんてどう? 」
「 あの子の食べっぷりは気に入ったわ 。惚れたドキドキ大」
「 あ、あいつはアカン!食堂のおばちゃん馬鹿にしとる。怒り」

ぬいいとさんの本当のお仕事
 「人間ウォッチング」

「食」を通してその人と成りを判断する。
表向きの面接や試験ではなかなか出てこない
「素」の部分が知りたいという方が
ぬいいとさんの元にやってくる。

でもあくまで思ったことを口にするだけで
人事権はぬいいとさんにはない。
最終決定は会社のヒトに任せる。
でも、依頼してくる方はわかっている。
「ようするにぬいいとさん好みの人間がOK人物だ」と。

ただ難点は、なかなか人間にダメ出ししなくて
結局選択範囲が縮まらないトコなんだけど。
でも思いのまま語るその中に答がいっぱいある。
その答えはぬいいとさんと同種のアンテナを
持った人物にしかわからない。
右脳も左脳も一生懸命使おうと努力する人。
最終的には自分で答えを見出せる人。
だから口コミだけでこのアンテナを持った方が
ぬいいとさんの元にきてくださる。

何度もいうがこれはメンツがわれると
成り立たない仕事である。
身なりがちっちゃくて地味なのも
彼女にとっては好都合。
もちろん極限られた人しか彼女の正体は知らない。

ひとしきりぬいいとさんが喋ったあとは
なんてこたぁない会話で三人盛り上がる。

(三日で終わるつもりが四日目へつづく。)

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