内職・エキスパートの巻

「おかあさん、お仕事は何やってはるん?」

「あー、掃除のパートと、あとは内職」

交際中だった頃の私と彼(今の旦那さん)との会話である。

(内職かぁ。)

正直、あぁ、そうなん?としか思わなかった。
結婚してからその内職での収入が月数万円と知ってからも、あぁそんなもんなんやなとしか思わなかった。
バカにするとかそういうのではなく、まわりにサンプルがなかったのでピンとこなかったのである。

そのキャリアに気づかされたのは嫁に来て数年後のこと。

「内職、始めたんですよ♪^^」

と、私の後から嫁に来た義妹Kちゃんが。

「え?どんな内職?」

「紙に糊つけて三角くじ作るんです。」

詳細は忘れたが、確か2~3枚作って1円って言ってたと記憶する。
それでもピンとこないので突っ込んだ。

「それでどれくらいになるん?」

「1日やって500円くらいかなぁ?」

当たり前のように話すKちゃんを見て初めて悟った。

ご、ごひゃくえん?!
内職のビギナーって、そんなもんなんや!
と、同時におかあさんがやっている内職って、当たり前のレベルじゃないんやってことにやっと気づかされた。

実家へ帰ると必ず段ボール箱の山があり、パート勤めをやめてからも大工職人のおとうさんを巻き込んで(失礼!
)常になにかしらの内職をしていた。

「次から次に持ってきはるねん。」

アテになるから持ってきはるねんな。
内職だろうがなんだろうが、結局は経験、実績、信用なんや。
実家の段ボール箱の山を見るたびにそう心したものである。

その義父母も92歳と87歳。
先日実家へ帰るとまた段ボール箱が積まれてた。
最近はめっきり少なくなったそうだけど、それでもたまにこのエキスパートの元に内職はやってくるらしい。

部屋ではおとうさんが金づち片手になにかしらトントンやってらっしゃる。

「これはな、おとうさんにしかでけへんねん。
(おとうさんにしかできないの。)」

確かに、すごく簡単そうにやっているけど、よくみたら大工さんでないと到底できない作業だ。

「92歳がやってる、って言うたらみんなビックリしはるねん。」

これもキャリアやな。
いやはや脱帽である。

私の内職もこれからやな。
今は三角くじ内職と同じレベルだ。

あ、ちなみに私の家には段ボール箱の山は一切ございません、とだけ申し上げておきますね。
内職・ビギナーの巻をご覧になってそんなイメージを持った方がけっこういらっしゃったみたいなので。(^^)

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ぬいいとさんの「のんびりのびのび」
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