2024年3月29日(金) 23:33 JST

こんぷらいあんす

職場・夢で働きだしてまだ数ヶ月頃のお話。

フロアで食べ放題のサラダを盛り付けていたところにひとりの若い女性が近づいてきた。

「すみませぇん、今日は☆★くん、
(仕事に)きてますかぁ?」

彼女?お友だち?それともファン?
せっかく訪ねてこられたのにあいにく今日は彼を見かけない。
この時間で見かけないということは9割方お休みだろうな。

「あ~、☆★くんね?
 おやすみですよ。」

と、言おうとして一瞬思いとどまった。

なんとなく女性の目の奥がおだやかでなく見えたのは私の思い過ごしだろうか?
ひょっとしたら彼に会いに来たのではなく、所在を確認しに来ただけ?
いない、って言ったらヤバイ?と、何の根拠もないのにとっさに私の右脳が反応した。

「今日は私はまだ見かけませんね。
 ひょっとしたらたまに他のお店に行ってることもあるので、お休みかどうかは私ではちょっとわからないんですけど~。」

オブラート2~3枚くらい包む感じでお伝えする。
職場は二階も合わせて300席はあろう大きなお店、同じ時間に働いてても出会えない職場仲間は毎日いる。
加えてハナレ的な系列のお店もある。

まんざらウソを言ってるわけではないし、対応はコレでえぇやんな?
と自分だけで勝手に納得していたら、女性が次のようにきた。

「このあと、出勤されるかどうか、時間とかわかりますか?」

ゲゲッ、食いついてきた!
職場上司にきけばすぐわかることなんだけどはてさて、、、

彼女に事実を伝えるのは彼にとってよろしくないんじゃないか?

という思いと

いや、彼女は純粋に彼に逢いたくて来てるかもしれないから事実を伝えるべきだ

という思いが短い時間の中で交錯する。

「あ~、今ちょっと担当者が席を外しておりまして、私ではわからないんです~。
お調べすることもできなくはないんですが、本部(仮名)まで連絡とるのにかなりお時間かかりますがどういたしましょう?」

コレで
「お願いします。」
ときたら、職場上司に尋ねようと思っていたら、彼女は諦めてその場を去った。

「コレでよかったのかな?」

店内無線の存在さえ知らなかった頃のお話。

ミ☆ミ★ミ☆ミ★ミ☆ミ★ミ☆ミ★

その後どれくらいの月日が経ったころだろうか、上層部からこんなコンプライアンスの通達があった。

「むやみに職場仲間のシフトをお客様に教えないように。」

ある店員の入り日を何度か尋ねてシフトパターンを推測し、ストーカーまがいの行為があったとかなかったとか。

あのときの私の行動、間違ってなかったのかな?
よかったんだろうな?
よかったことにしておこう。
と、勝手に納得するぬいいとさん。

昨今の芸能ニュースをみて、そんな少し昔のことを思い出した。